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更新日:2019年3月25日

平成22年第4回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

はじめに、去る10月20日に奄美地方を襲った集中豪雨においては、死者3名、負傷者2名、被災家屋約1,500棟など甚大な被害をもたらし、1か月以上たった今でも被災者の生活再建にはまだまだ時間がかかると見込まれております。お亡くなりなられました方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されました方々に心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興を願うものでございます。本市におきましても、7月3日の局地的な集中豪雨により甚大な被害を被ったばかりであり、災害の惨状を知る者として、10月22日に人道的支援として、まっ先に命の水である関平鉱泉水3.2トンを被災地の奄美市へ発送させていただきました。
また、すぐさま義援金活動にも取り組み、市民の方々から多くの善意が寄せられたところでございます。

さて、私が霧島市長に再選させていただきましてから、早いもので1年、また、初代霧島市長として就任させていただきましてから5年が経過いたしました。振り返ってみますと、合併後5年間の歩みはまさに、市民の心の一体感の醸成期間であったと実感いたしているところでございます。私は、初心を忘れることなく、「市民が主役」の信念のもと、民意を第一に現場主義を堅持しながら、「開かれた市政」「活力ある市政」「公正公平な市政」の三つの基本姿勢をモットーに市政運営する一方、市長選挙の際にマニフェストにお示ししました政策を着実に実行すべく、それぞれの分野で取組を進めており、現在、このマニフェストに掲げた分野別政策について、この1年間の検証を行っているところでございます。
今後も引続き、「選択と集中」による政策を更に進めるとともに、霧島市の「地域力」・「市民力」と行政が「共生・共働・共助」することにより「元気!霧島・市民力のまちづくり」を進め、誰もが「この街に住みたい、住んで良かった」と実感できるような市民生活の実現に向けて、霧島市の新しい時代を創ってまいりたいと存じます。
霧島市は11月7日に、めでたく市制施行5周年を迎え、各種記念事業等を実施いたしました。前日の6日には「首都圏霧島市ふるさと会」や「霧島市まちづくり青年協議会」の皆様と、私をはじめ市の関係者による「霧島市ふるさと交流会」を開催し、「住んでみたい!訪れてみたいまち!霧島市」をテーマに意見交換を行い、特にふるさと会の皆様からは、ふるさとに対する思いや今後の本市の方向性などについて、多くの貴重なご意見やご提言をいただきました。当日の記念式典には、地元出身の国会議員をはじめ、多くの来賓と市民の皆様の参加をいただき、永年、市勢発展にご尽力いただいた方々や、スポーツなど各分野でご活躍された方々など117の個人及び団体に、市民表彰並びに感謝状を授与いたしました。受賞されました方々に対し、改めてお祝いと感謝を申し上げ、今後とも市勢発展のためにご尽力いただけることをご期待申し上げます。
なお、オープニングでは、霧島市の歴史や魅力を題材に、市民の融和と一体感の大切さについて、子どもから高齢者まで100名を超す「きりしま創造舞台」の皆様によるミュージカルが上演され、華を添えていただきました。
また、あわせて開催されました「霧島ふるさと祭2010」や「防災フェスタinきりしま」には、長引く不況風の中で、口蹄疫や豪雨災害等を乗り越えられた方々の参加もあり、久々に市民の皆様方の笑顔あふれるイベントとなりました。


それでは、本日ここに、平成22年12月定例市議会の開会に当たりまして、9月議会以降これまでの市政運営の状況報告を申し述べますとともに、今回、提案いたしております議案につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

まず、市政運営の状況につきまして、総合計画の7つの政策体系に沿ってご説明申し上げます。

1.「快適で魅力あるまちづくり」

7月3日の霧島地区を中心として発生した集中豪雨災害に対する復旧事業につきましては、これまでに農地・農業用施設や公共土木施設の補助災害復旧事業に係る国の災害査定を終えたところでございます。災害査定の結果としましては、農地・農業用施設補助災害復旧事業において、農地73件、施設33件、2億5,480万3千円、公共土木施設補助災害復旧事業において、河川14箇所、道路38箇所、2億1,972万9千円と査定額が確定いたしました。
また、農地・農業用施設や公共土木施設等の市単独災害復旧事業218件につきましては、年内にすべての現地査定等を受ける予定となっております。
現在、総力を上げ、年度内復旧を目指し、早期発注に鋭意努めているところでございます。

上水道事業につきましては、隼人地域のほぼ全域を賄っている木之房配水池の貯水能力をこれまでの4千立方メートルから8千立方メートルに増強するため、平成20年度から総事業費約5億5,400万円をかけ、整備を進めてまいりましたが、先月、耐震・耐久性に優れたステンレス製の4千立方メートルの配水池が完成し、今月から供用を開始いたしたところでございます。
これにより、災害時等の不安が解消されるとともに、安全で良質な水が安定的に供給できるものと考えております。

安心安全なまちづくりにつきましては、平成19年度から実施している「霧島市あんしん・あんぜん検定」の第4回目を10月17日、18日の両日に開催したところ、15歳から77歳までの過去最多となる622名の方々が挑戦されました。今後も引き続き、市民一人一人の防犯及び交通安全に対する意識を高めるとともに、安心安全なまちを目指してまいりたいと存じます。

消防につきましては、携帯電話・IP電話からの119番通報の際、発信場所の位置確認を容易に行う「携帯119番位置情報通信システム」の設置工事が完了し、今月1日から供用を開始いたしました。これにより、従来のNTT固定電話も併せて、緊急通報場所の特定作業が飛躍的に高速化し、消防車や救急車など1分1秒を争う緊急車両の現場到着までの時間短縮に大きく寄与するものと期待しているところでございます。

2.「自然にやさしいまちづくり」

自然環境の保全につきましては、今月13日、自然公園関係の国内最大の行事であります「平成22年度自然公園ふれあい全国大会in鹿児島」が、高円宮妃殿下のご臨席を賜り、みやまコンセールで盛大に開催されました。
また、同大会の地域イベントとして、宮脇昭(ミヤワキアキラ)方式による「命の森づくり植林教室」を開催し、霧島山系の植生の再生を図るため、牧園町柳ヶ平地内に約1,300本の植林を行うなど、自然を守りながら人と自然とのふれあいなどについて考えるよい機会となったところでございます。

次に、地球温暖化防止対策として、また低炭素社会の実現に向けた取組の一環として実施しております「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助事業」につきましては、10月末現在、既に昨年度の全申請件数を上回る316件、補助金総額約4,600万円となっており、市民の皆様の地球温暖化防止に対する意識の高まりにより、温室効果ガス発生の抑制が一層図られるものと考えております。

循環型社会の形成につきましては、昨年度から進めておりました旧敷根清掃工場の解体工事と、同工事にあわせて行っていた洗浄によるダイオキシン類の除去など、すべての工事が先月、完了いたしましたので、今後は、敷根清掃センターの資源ごみ回収用のストックヤードとして整備し、跡地の有効活用を図ってまいります。

一般廃棄物管理型最終処分場の整備につきましては、これまで福山町宝瀬地区の地元住民の皆様方に対して、測量調査、地質調査及び生活環境影響調査のうち冬季調査と春季調査に係る結果についての中間報告会を終え、また、地元住民の皆様方から要望のありました希少植物調査が10月30日に完了いたしましたので、すでに完了している生活環境影響調査の夏季調査及び秋季調査に係る調査結果と併せて、今後、報告会を開催する予定であります。

3.「活力ある産業のまちづくり」

雇用の促進につきましては、依然として厳しい経済・雇用情勢に対応するため、雇用機会の増大を目的として、本年度創設いたしました「霧島市緊急雇用促進補助金」制度により、これまでに企業12社と緊急雇用促進協定を締結し、121人の雇用機会の創出が図られたところでございます。
また、企業誘致につきましては、合併後24社目となる精密金属加工を行う「株式会社三翔精工」と、今月、立地協定を締結いたしたところでございます。

商工業及び観光業の振興につきましては、口蹄疫による地域経済への影響に対処する一環として、「霧島」を巡るスタンプラリー「いざ霧島!!100万人キャンペーン」を10月1日から12月末までの期間で実施しているところであり、また、「プレミアム付共通商品券」につきましては10月19日から販売を開始いたしましたが、今回も大変好評を得まして、10月29日には完売となりました。今回の経済対策により、消費拡大による地元商店街の活性化のほか、観光誘致や地域経済の浮揚につながるものと期待しているところでございます。

市制施行5周年記念事業の一環として、10月16日に開催された「霧島市花火大会」は、約3万5千人の来場者があり、また、11月6日・7日の両日に開催された「霧島ふるさと祭2010」は、商工会議所や商工会をはじめ、地元企業などによる特産品・農産物の直売や産業製品の紹介などのほか、趣向を凝らしたアトラクションが行われ、2日間で延べ約3万人を超える来場者があり、盛大に開催することができました。合併後5年目を迎え、改めて市民の皆様に霧島市の一体感を感じ取っていただく恰好の機会になったものと考えているところでございます。

4.「育み磨きあうまちづくり」

学校教育につきましては、11月16日から3日間の日程で市制施行5周年を記念して「霧島市小・中学校音楽のつどい」をみやまコンセールで開催いたしました。新設天降川小学校を加えた市内の小・中学校の児童・生徒が、合唱、器楽合奏、和太鼓、吹奏楽や郷土の民話を題材にしたオペレッタなど、各学校が工夫を凝らした演奏を披露され、発表の最後には、サクソフォン奏者の大森義基(オオモリヨシキ)さんをゲストとして、演奏していただきました。児童・生徒はもちろん、来場された皆様方は、世界に誇る恵まれた音楽環境の中で、プロのサクソフォンの美しい音色と多彩な音楽表現に魅了され、感動の渦に包まれておりました。

スポーツ・芸術文化の振興につきましては、10月23日、24日の両日に市制施行5周年記念事業の一つとして、第18回全国ソフトバレー・シルバーフェスティバル霧島大会」が牧園アリーナで開催され、全国各地から54チーム、約350名の選手が霧島の地に集結し、年齢を感じさせない、はつらつとしたプレーで熱戦が繰り広げられました。

5.「たすけあい支えあうまちづくり」

子育て環境の充実につきましては、本年4月から市民サービスセンター「コア・よか」において、買物時などに子どもを一時的に預けられる「一時預かり事業」などの事業をNPO法人きりしま市民活動支援機構(通称:キッズパークきりしま)へ委託し、実施いたしておりますが、10月末現在の利用者は、延べ8,751人となっており、子育て世代のニーズに合った事業として着実に定着しつつあり、きわめて大きな手ごたえを感じているところでございます。

高齢者福祉につきましては、10月22日、市民会館において、介護事業者や認知症家族の会の皆様との共催により、札幌市東区保健福祉部長の館石宗隆(タテイシムネタカ)先生を講師としてお招きし、「認知症の人が地域で暮らし続けることを支援するために」と題しての講演会を開催いたしました。当日は約300人の市民の皆様が熱心に研修され、認知症について再認識する良い機会となったのではないかと存じます。

健康づくりの推進につきましては、現在、地区自治公民館を単位として31か所のモデル地区において、生活習慣の改善やウォーキングなどを取り入れた「健康・生きがいづくり推進モデル事業」に取り組んでいただいており、10月末現在、延べ10,216人が参加され、年々健康に対する意識が高まってきているところでございます。
また、10月24日、国分シビックセンター多目的ホールにおいて、第11回市民健康講座の一環として、志学館大学人間関係学部心理臨床学科の野添新一(ノゾエシンイチ)教授を講師としてお招きし、「うつへの気づきと向き合うコツ」と題しての講演会を開催いたしましたところ、当日は大勢の市民の皆様の参加をいただき、改めて市民の皆様の健康やうつに対する関心の高さを実感いたしました。

6.「共生・協働のまちづくり」

人権が尊重されるまちづくりにつきましては、人権の教育・啓発活動の一環として、今月21日に福山活性化センターにおいて人権フェスタを開催し、女優の石井めぐみさんによる「やさしい街やさしい人」をテーマにした講演会をはじめ、地元牧之原小学校金管バンドによる演奏や県立牧之原養護学校の児童生徒の作品展示がなされ、市民の皆様が参加しやすい人権学習の機会の創出につながったものと考えているところでございます。

国際交流につきましては、友好交流都市である中国陜西省銅川市耀州区の交流訪問団が9月29日から4日間の日程で表敬訪問され、意見交換や市内の行政視察を通じて相互理解を深めるとともに、引き続き青少年の相互交流の促進などを確認いたしたところでございます。そのほか、9月に国分出身の祖父を家系にもつアメリカ、カリフォルニア州アルハンブラ市の副市長、10月にはマレーシアマラッカ市セントフランシス学院の訪問団、また、今月には、韓国梁山市長一行の訪問団が本市を相次いで表敬訪問され、今後さらに友好関係を深め、発展させていくことを確認いたしたところでございます。
一方、私を含めた行政関係者、市民の皆様10名で、旧牧園町時代から藤の花が縁で交流が続いております中国上海市嘉定区を11月24日から3泊4日の日程で表敬訪問し、交流の絆を深めるとともに、今後の友好交流の促進などについて、意見交換を行ってまいりました。
また、総領事、日本政府観光局を表敬訪問し、本市の概要や魅力を紹介するとともに、上海からの観光誘客についての、率直な意見交換を行ったほか、鹿児島県特産品協会や本市出身の企業であります上海国分電機などを表敬訪問し、上海と本市との経済や観光などについて、情報交換を行ったところでございます。

7.「新たな行政経営によるまちづくり」

福山総合支所につきましては、現在、牧之原に新たな庁舎を建設中であり、年内に全ての工事が完了し、来年1月から総合支所機能を新庁舎に集約して業務がスタートする予定となっております。
なお、現在の総合支所では、窓口業務は引き続き行ってまいります。

また、市民サービスセンター「コア・よか」の利用状況につきましては、平成22年4月から10月までの月平均利用者数が1,475人で、対前年同期間の月平均比9.7パーセントの増、また、月平均取扱件数も2,248件で、対前年同期間の月平均比で7.6パーセントの増となっており、市民サービスの拠点施設として定着してきているところでございます。

最後に、広域行政についてご報告申し上げます。

第7回となる環霧島会議が、10月27日にえびの市文化センターで開催され、これまで専門部会で協議検討した結果の報告などを受け、来春の九州新幹線全線開業や霧島連山の日本ジオパーク認定に伴う観光宣伝事業など、今後の具体的な取組事項や方針等の協議が行われました。
また、会議終了後は、環霧島地域の住民の相互理解と交流を深めるため、関係市町から多数の参加をいただき、それぞれの市町で地域づくりに取り組んでおられるリーダーの方々から、その活動について発表していただきました。

霧島ジオパークの推進につきましては、去る9月14日に日本ジオパークネットワークへの正式加盟が認定され、この場で皆様にご報告申し上げたところでございます。現在、「霧島ジオパーク推進連絡協議会」では認定時に示された課題についての解決を図るべく、協議検討を行っているところであり、特にジオパークを活かした地域の活性化については、今後、観光や商工、自然保護といった民間団体との連携を図りながら、積極的に取り組んでまいりたいと存じます。
なお、その一環として来年1月23日に、日本ジオパーク委員会尾池和夫(オイケカズオ)委員長を講師としてお招きし、「霧島ジオパークフォーラム」を本市で開催する計画でありますので、皆様の積極的な参加をお願い申し上げます。

市町村消防の広域化につきましては、国の「市町村の消防の広域化に関する基本方針」や「鹿児島県消防広域化推進計画」等を踏まえ、姶良・伊佐地域の3市1町で、今後、消防の広域化に関する協議を進めるための「姶良・伊佐地域消防広域化運営協議会」を10月1日に設立いたしたところでございます。今後は、当該地域における消防の現状と課題の分析やその検証等を行いつつ、必要な調整事項などについて計画的に協議が行われることになっております。

以上で、市政運営の主な事業の取組状況報告を終わります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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