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更新日:2019年3月25日

平成24年第3回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

はじめに、7月11日から14日にかけて九州北部を中心とした記録的な豪雨により、3県で死者30人、行方不明者2人となるなど大きな被害が発生し、また、この度の台風15号により奄美地方で建物の損壊、断水、停電などの被害が発生いたしました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を願うものであります。

 

さて、新燃岳の爆発的噴火から1年5ヶ月が経過した6月26日には、新燃岳の警戒範囲が3kmから2kmに縮小されたことを受けて、鹿児島県、宮崎県、環境省及び関係市町と安全確保のための現地確認登山を行い、登山道の安全対策を行った上で、7月15日には大浪池、韓国岳及び高千穂登山道の鹿児島県側ルートが開放され、本市としては霧島連山周遊バスの運行再開やマスメディアを利用した広報宣伝の実施のほか、安全対策にも繋げるためのトレッキングマップの作成や配布と共に、ホームページや情報誌などを活用し登山客対策や情報周知に努めているところでございます。

 

次に7月27日から8月12日まで開催されたロンドンオリンピックにおいて、日本は、金メダル7個を含む史上最多となる38個のメダルを獲得しました。日本選手団の健闘に心から敬意を表するものであります。
また、日本女子バレーボールが、見事28年ぶりの銅メダルを獲得し、本市出身の新鍋理沙選手が大きく貢献されましたことは、皆様ご承知のとおりでありますが、私も、毎回市民の皆様とともにシビックセンターの特設スクリーンで応援し、メダル獲得の瞬間の興奮も分かち合ったところでございます。
さらに、同じく本市出身のバドミントン女子ダブルスの前田美順選手も大いに活躍してくれました。このようにオリンピックという大舞台に本市から2名も出場したということは、本市にとって大きな財産となっただけでなく、これからの時代を担う子どもたちをはじめとする多くの市民に、夢と希望と感動を与えてくれました。
本市では、8月27日に新鍋選手の銅メダル受賞祝賀会を開催し、その席において、スポーツ栄誉賞を授与したところでございます。また、当日は、市バレーボール協会などの計らいで、高校総体で活躍した国分中央高校の生徒たちとの交流や全国大会で準優勝を果たした日当山バレーボールスポーツ少年団など多くの児童・生徒にバレーボールの指導をしていだたきました。

 

次に、8月28日から4日間、静岡県掛川市で開催された「第66回全国茶品評会」におきまして、団体部門の名誉である「産地賞」を3年連続受賞いたしましたことに加え、個人部門における「農林水産大臣賞」も受賞され、2年連続のダブル受賞という名誉に輝きました。昨年の受賞は、普通煎茶30キロ部門でありましたが、本年度からこの部門が廃止され、より難関とされる10キロ部門においてダブル受賞を果たしたことは、生産者のゆるぎない努力の賜物であり、名実共に霧島茶が日本一の茶産地であることを全国に広く知らしめることとなりました。今後とも「霧島茶」ブランドの確立とさらなる販路拡大に努めてまいりたいと存じます。
また、8月30日に開催されました第10回全国和牛能力共進会鹿児島県最終予選会において、9部門の内、第6区高等登録群の鹿児島県代表として、本市福山の久米村一盛様と反田悟様の出品牛3頭が決定されました。全国和牛能力共進会は、5年ごとに開催され、和牛のオリンピックと呼ばれている大会でございますが、今回の出品は、本市畜産農家の肉用牛の改良に対する意識高揚や生産技術の向上につながるものと期待いたしているところでございます。
昨年10月にはホルスタインの未経産牛でグランドチャンピオンを獲得しており、黒豚とあわせて、畜産のまち「霧島市」のブランド化も期待されるところでございます。

 

スポーツを通しての市民の活躍、お茶・畜産などの元気な農業など、まさに「元気!霧島・市民力のまちづくり」を象徴するような成果が堅実に表れてきております。

 

次に、アルバック九州株式会社の雇用対策につきましては、私自らも市内企業を訪問し、雇用のお願いをいたしているところでございます。8月31日には、第4回「アルバック九州株式会社関係対策本部会議」を開催いたしたところであり、ハローワーク国分管内では8月28日時点で、求職登録のあった158人のうち37人の再就職が決定したところでございます。今後ともヤマハ鹿児島セミコンダクタ株式会社の雇用調整の問題もあわせて、ハローワーク国分など関係機関と連携しながら再就職の支援に努めてまいりたいと存じます。

 

それでは、本日ここに、平成24年9月定例市議会の開会に当たりまして、6月議会以降これまでの市政運営に状況報告を申し述べますとともに、今回、提案いたしております議案につきまして、その概要をご説明申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

まず、市政運営の状況につきまして、総合計画の7つの政策体系に沿ってご説明申し上げます。

 

1.「快適で魅力あるまちづくり」

公園・緑地の整備につきましては、平成22年度から整備を進めてまいりました国分広瀬地区のコミュニティ広場が完成し、8月から供用を開始いたしました。地域の皆様の憩いやふれあいの場として、また、レクリエーションなどを通じた健康増進の場として、広くご活用いただきたいと存じます。

 

2.「自然にやさしいまちづくり」

自然環境の保全につきましては、生活排水対策事業の一環として、昨年の秋に続きまして、4月と5月に市内の小・中学校プール45か所に環境浄化微生物資材「エコきりしま」の投入を実施いたしました。
その結果、6月に各学校で行われたプール清掃では、8割の学校において、清掃時における薬剤の使用の軽減が図られたほか、清掃時間の短縮や水道水の節減など、一定の効果が得られたところでございます。
今後も引き続き、水質浄化対策の普及・啓発に役立ててまいりたいと存じます。
また、7月1日から「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく、電気の長期固定買取制度が開始されたことに伴い、全国的に民間事業者による再生可能エネルギーを活用した発電施設の建設が加速しており、本市においても同様の動きがございます。
本市といたしましても、8月に霧島市再生可能エネルギー庁内検討委員会を設置し、市内における再生可能エネルギーの現状と今後の対応等について協議を行ったほか、職員及び民間事業者等を対象として、農林水産省食料産業局再生可能エネルギーグループから講師を招き、農山漁村における再生可能エネルギー発電の推進について、研修会を開催したところでございます。
今後も引き続き、地域の特性を活かした再生可能エネルギーの導入促進と、同エネルギーを活用した地域活性化の推進について、協議を続けていく予定でございます。

 

一般廃棄物管理型最終処分場整備につきましては、6月に実施設計業務の入札を実施し、落札業者と契約を締結いたしたところであり、現在は、処分場整備箇所に隣接している民有地を、進入路及び修景施設として取得するために、土地所有者との用地交渉を進めているところでございます。
今後は、10月の実施設計業務の完了後、県への設置届を行い、地元の皆様のさらなるご理解をいただきながら、工事の着手に向けて、努力してまいりたいと考えております。

 

3.「活力ある産業のまちづくり」

観光業の振興につきましては、本年3月25日に就航しましたチャイナエアラインによる台湾定期便の利用促進を図るため、7月3日から6日にかけて、鹿児島市、指宿市、南九州市と本市で組織する四地区観光連絡協議会の事業として、四市長によるトップセールスを台湾で実施いたしました。
訪問した旅行エージェントによる霧島市内でのゴルフツアーの企画が早速実現化されるなど、具体的な効果につながっているところでございます。

 

4.「育み磨きあうまちづくり」

青少年の教育につきましては、7月22日から6泊7日の日程で今回が3回目となる「いざ行け!きりしま探検隊」を実施し、市内の小・中学生42名が参加いたしました。海抜1700mの韓国岳登山から海抜0mの錦江湾での筏釣り体験や弁天島での無人島探検など、本市の多様な自然の中での活動を通じて、参加者全員がふるさとの良さを再認識するとともに、たくましく生きぬく力が醸成されたと感じたところでございます。
また、昨年度に引き続き「きりしまっ子立志塾」を8月22日から2泊3日の日程で実施し、市内各中学校の代表22名が「郷土霧島」から次世代を担うリーダーとなるため、企業や行政のトップ、学識経験者の講話を聴講いたしました。この立志塾を一つの契機として、大きな夢と志を持ち、その実現のために努力してくれるものと期待いたしております。
さらに、今年で20回を数える「日韓親善子供大使友好の翼」事業では、霧島市の小学5、6年生16名が8月16日から19日までの3泊4日間に渡り、培英(ペーヨン)初等学校の児童と交流を深めました。特に今回は旧溝辺町が始めた交流事業が20回の節目を迎えたことから、髙田教育長も同行し、釜山広域市の教育長を表敬訪問したところでございます。

 

芸術文化の振興につきましては、市民の皆様に音楽への関心を高めていただくことを目的として、霧島国際音楽祭の開催時期に合わせた7月16日に「第5回霧島市民音楽祭」をみやまコンセールで開催し、市内外から約750名の方々にご来場いただきました。今回も、霧島国際音楽祭招待アーティストの演奏や、地元出演団体との共演を行い、国際色豊かでグレードの高い音楽祭となりました。また、ロビーにおきましては写真展の開催や地元の特産品の販売なども実施し、「市民音楽祭」が霧島の夏の風物詩として着実に定着してきていることを実感したところでございます。

 

5.「たすけあい支えあうまちづくり」

地域福祉の推進につきましては、介護に関するあらゆる相談に対応できる人材を育成するとともに、それぞれの事業所を拠点として地域に密着したセーフティネットを構築するために、市内の地域密着型サービス事業所の職員を対象として、7月から「ライフサポートワーカー養成研修事業」を実施し、身近な地域の介護・生活相談援助に取組む「地域包括ケアライフサポートワーカー」の養成に努めているところでございます。

 

子育て環境の充実につきましては、市民サービスセンター「コア・よか」が開設5年目を迎え、7月6日に5周年記念式典を開催したところでございますが、同センターにおいて、NPO法人に委託して実施しております「一時預かり支援事業」や「ファミリー・サポート・センター事業」等の利用が、平成22年度は15,786人、平成23年度は26,853人、本年度は7月末で10,872人と着実に増加しており、個々のニーズに沿った子育て支援サービスが提供されているものと考えております。
また、本年3月まで隼人地区の「鳥越つばき館」で実施しておりました「地域子育て支援センターひろば型事業」は、施設の老朽化により4月から天降川小学校横の「こどもセンター」に仮移転いたしておりましたが、この9月から隼人総合福祉センター内において実施することとなりました。引き続き、子育て家庭に大いに活用していただきたいと存じます。

 

6.「共生・協働のまちづくり」

人権の尊重につきましては、「霧島市人権教育・啓発基本計画」に基づく、人権の教育・啓発活動の一環として、7月23日から8月7日にかけて、市民課前ロビーにおいて「同和問題啓発パネル展」を開催し、同和問題についての正しい理解と認識を深める活動を行ったところでございます。
また、8月4日にみそめ館におきまして、「外国人の人権問題」を重点項目としまして、「霧島市じんけんフェスタ」を開催いたしました。
当日は、市民の皆様の多数の参加をいただき、羽衣(ハコ゛ロモ)国際大学准教授の「J.A.T.D.にしゃんた」さんによる「違いを楽しみ、力に変える多文化共生新時代」と題した講演のほか、落語の公演や、高陵寺学童クラブによる和太鼓の演奏も開催され、市民の皆様が参加しやすい人権学習の機会の創出につながったところでございます。
さらに、北朝鮮当局による人権侵害についての関心と認識を深める啓発・広報活動につきましては、7月14日の霧島国分夏まつり会場におきまして、拉致被害者や霧島市関係の特定失踪者田中正道さんをはじめとする、拉致・特定失踪者の救護、被害者家族の支援のための署名・募金活動を議員の皆様と共に私をはじめ多くの職員が参加し、ご来場の多くの皆様からご協力をいただいたところでございます。

 

国際交流につきましては、本市の助成を受けて霧島市国際交流協会が、7月27日から8日間の日程で、旧国分市時代から青少年交流を行っているマレーシアのマラッカ市に4名の中学生・高校生を派遣し、ホームステイ体験や学校交流などを行ったとご報告をいただいたところでございます。
また、8月20日から6日間の日程で行われた、旧隼人町時代から青少年交流を行っている中国陜西(センセイ)省銅川市耀州(ヨウシュウ)区への青少年海外派遣事業に合わせて、私を含めた行政関係者、国際交流協会会員で20日から21日にかけて同区を表敬訪問し、これまでの長年にわたる青少年交流に対しましての敬意と感謝を申し上げるとともに、引き続き青少年の相互交流の促進を確認いたしたところでございます。
さらに、翌22日から24日にかけまして本市と友好交流協議書を締結している湖南省瀏陽市を表敬訪問し、同市と本市とのさらなる交流促進について意見交換等を行ってまいりました。

 

7.「新たな行政経営によるまちづくり」

税収確保対策につきましては、市税等の初期滞納者に対し、電話による自主納付の呼びかけを行うことで、自主納付の促進、新規滞納の発生の予防及び収納率向上を図ることを目的として、8月1日から国分庁舎に「霧島市納税お知らせセンター」を開設いたしました。
同センターは、電話オペレーターにより、市税等について、督促状の発送後、納付確認ができない方へ納付済かどうかの確認を行うもので、納期内に納付が済んでいない方へは、早期納付の呼びかけや口座振替の勧奨も行うものであります。

 

最後に「広域行政」についてご報告申し上げます。

 

錦江湾の湾奥部に位置する鹿児島市、垂水市、姶良市及び本市が連携し、環境、水産、観光、交通(道路)、防災、教育等に関わる様々な施策・事業について、お互いに知恵を出し合い、協働することにより、地域活性化を図ることを目的とした、錦江湾奥会議の第3回目となる会合を8月9日に垂水市で開催いたしました。本会議において、国立公園の再編への対応としての観光、環境及び桜島大噴火の際の降灰、土石流、津波、地震等への防災対策及び災害時相互協力体制の確立について、4市における連携にあたっての課題などの協議を行いました。また、各市の広報誌に互いのイベント情報や桜島防災に関する特集記事などの掲載について今後、事務担当者間で協議を進めることとし、市民に広く発信することなどを確認したところでございます。

霧島ジオパークの推進につきましては、中級ガイドの養成講座の開催、山麓の情報発信拠点であるインフォメーションセンターの設置など、指摘課題の解決と世界ジオパーク認定申請に向けて、霧島ジオパーク推進連絡協議会構成市町の官民一体となった事業を進めているところでございます。
また、地球科学的専門の見地から、環霧島地域における「自然の多様性とそれを育む火山活動」について調査研究等をできるジオパーク推進員の募集を現在行っているところでございます。

 

以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終ります。

お問い合わせ

企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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