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更新日:2019年3月25日

平成25年第4回霧島市議会定例会、市政運営の状況報告

平成25年第4回市議会定例会の開会にあたりまして、3期目の市政運営に臨む私の所信の一端を申し上げますとともに、市政運営の状況及び今回提案しております平成25年度補正予算その他の案件につきまして、概要をご説明申し上げます。

 

さて、本定例会は、私が霧島市長として迎える3期目の最初の定例会でございます。
11月17日に執行されました霧島市長選挙につきましては、5人の候補者が立候補し、かつてない厳しい選挙戦となりましたが、市民の皆様の絶大なるご支援・ご協力を賜り、引き続き霧島市政をお任せいただきましたことに心から感謝を申し上げます。
この結果は、市議会をはじめ市民の皆様の声を市政に生かし、積み上げてまいりましたこれまでの実績を評価していただいたものと考えておりますとともに、改めて、その重責に身の引き締まる思いがいたしております。

私は、市長就任以来、「市民が主役」の信念のもと、民意を第一に現場主義を堅持しながら、「開かれた市政」、「活力ある市政」、「公平公正な市政」の三つの基本姿勢をモットーに、合併協議会の協定項目を最大限に尊重しながら、合併によるスケールメリットを生かしたまちづくりに努める一方、徹底した行財政改革、健全財政の確保に努めてまいりました。

しかしながら、合併後丸8年が経過いたしましたが、解決が容易ではない問題や課題が山積しており、行政の努力だけでは限界があることもまた事実でございますので、引き続き「選択と集中」で効率的な市政運営を進めながら、霧島市の「地域力」・「市民力」と行政が「共生・共働・共助」し、「オール霧島」で一丸となって「もっと、もっと元気!霧島・市民力!のまちづくり」を全力で進め、誰もが「このまちに住みたい」「住んで良かった」「合併してよかった」と実感できる市民生活の実現に向け努めてまいる所存でございます。

基本的な施策につきましては、「第一次霧島市総合計画」をベースに市民の皆様への「お約束」として掲げております、「消費税増税による負担軽減対策」、「再生可能エネルギーの導入促進」などの重要政策を積極的に推進してまいりますとともに、3期目の任期中に合併後10年の節目を迎えますことから、合併協議会の協定項目について一定の目途をつけてまいりたいと考えており、同計画の7つの政策を誇りと自信を持って進め、本市のまちづくりの基本理念「世界にひらく、人と自然・歴史・文化がふれあう都市」の実現に向け取り組んでまいります。
また、平成28年度からはいよいよ地方交付税の合併特例措置が段階的に縮減されますことから、それに合わせて予算規模を縮小し、身の丈にあった予算編成を行っていく必要に迫られておりますので、さらなる行財政改革を徹底して断行しながら、市議会の皆様と一緒になって、「鳥の目線」で大胆な発想をし、「虫の目線」で隅々まで行きわたる対応をとり、全身全霊を傾け市政運営に最大限の努力をしてまいりたいと存じますので、今後とも議会の皆様方はもとより市民の皆様のご理解、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

それでは次に、平成25年9月議会以降これまでの市政運営の状況報告を申し述べますとともに、今回、提案いたしております議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。

まず、市政運営の状況につきまして、総合計画の7つの政策体系に沿ってご説明申し上げます。

 

1.「快適で魅力あるまちづくり」

交通体系の充実につきましては、市民の皆様の通行の安全が図られ、快適に移動できるよう、市道の整備を計画的に行っており、平成20年度から進めておりました溝辺地区の市道「十三塚原線」の道路整備事業が10月末に完成いたしました。この整備区間は一般県道「崎森隼人線」に接続する地点から約1,000mで、道路幅員7mに拡幅改良を行っており、安全・快適に移動できるようになったところでございます。

防災対策の推進につきましては、災害のない明るい安心・安全なまちづくりを目的とした「防災フェスタINきりしま2013」を11月10日に消防局で開催し、市民の皆様をはじめ、警察、海上保安庁、各事業所等の参加により、防火・防災意識の高揚と関係機関・団体相互の連携強化を図ったところでございます。

 

2.「自然にやさしいまちづくり」

自然環境の保全につきましては、公共用水域の水質保全対策として毎年度実施している「合併処理浄化槽設置整備事業」における10月末現在の申請件数が451件となり、昨年同時期と比較した場合の伸び率は10.3%の増加となっているところであり、市民の皆様が積極的に生活排水対策に取り組まれているものと考えております。

地球温暖化対策につきましては、10月末現在の実績で「低公害車導入支援事業」が16件160万円、「住宅用太陽光発電導入支援事業」が351件約5千万円の補助金をそれぞれ交付いたしております。特に、「住宅用太陽光発電導入支援事業」の申請件数につきましては、昨年同時期との比較において8.3%増の伸び率を示しており、地球温暖化対策に対する市民の皆様の意識が年々高まっているものと考えているところでございます。
また、再生可能エネルギーの導入促進につきましては、民間事業者が溝辺町麓地区の市遊休地を活用して建設を進めておられました、最大出力約1,400キロワットの発電能力を有する大規模太陽光発電所が、先月から運用開始されたところであり、一般家庭約400世帯分の年間使用量に相当する電力が発電されることになります。

一方、小水力発電につきましては、「全国小水力発電サミットin鹿児島」が、11月7日から3日間の日程で、本市及び鹿児島市等において、全国各地の関係者約1,000人の参加のもと盛大に開催され、鹿児島県内における小水力発電の事例として、国分重久地区に建設中の「重久水力発電所」の紹介と現況報告がなされたほか、建設工事現場の視察も行われました。
また、2日目の分科会では、「小水力甲子園」と題して鹿児島工業高等専門学校をはじめ、県内外の高等学校等の学生による小水力発電装置の研究成果の事例報告や情報交換などが熱心に行われ、若い世代による斬新な発電装置の開発・実用化に大いに期待いたしているところでございます。

環境学習の推進につきましては、11月10日に「再生可能エネルギー工作教室」を鹿児島県と共同で開催し、小学生など約70名の参加のもと、地球温暖化対策や再生可能エネルギーの必要性などについて、楽しみながら体験学習がなされております。

 

3.「活力ある産業のまちづくり」

林業の振興につきましては、日本林道協会が主催する平成25年度治山・林道コンクールの林道維持管理部門において、隼人地区の林道「山城妙見線」の日頃の維持管理等が高く評価され、11月20日に林野庁長官賞を受賞いたしました。このコンクールは、林道の維持管理の推進と改善を促進することなどを目的とし、毎年実施されているものであり、今回の受賞は各都道府県のコンクールで最優秀となった林道の中から選ばれたもので、長官賞という栄誉に輝いたところでございます。
今後も引き続き、計画的な林道整備による林業生産性の向上を図るとともに、適切な林道の維持管理に努めてまいりたいと存じます。

観光業の振興につきましては、JR九州が運行する豪華観光寝台列車「ななつ星in九州」の唯一の車外宿泊地に霧島市が選ばれ、JR隼人駅に列車が停車することになりましたことから、隼人駅前の看板移設及び花壇整備並びに植栽の植替え等の周辺整備事業を実施したほか、官民協働で観光事業を推進する「いざ霧島キャンペーン実行委員会」を中心に、隼人駅周辺の通り会や自治会、学校など地域と一体となった歓迎事業を推進し、10月16日の第1便には、平日にもかかわらず4千人以上の方に出迎えていただきました。
これらの取り組みは事前準備の段階からテレビや新聞、インターネットによる配信情報など、各種マスメディアに取り上げられ、霧島市ならではのおもてなしと知名度向上に大きく繋がったのではないかと感じているところでございます。

雇用の促進につきましては、8月以降、医療品の卸売業や食品の製造業等4社と立地協定を締結したところであり、立地協定に伴う新規雇用者数は約90名となっております。今後も引き続き積極的に企業誘致活動を展開し、地元雇用の拡大・促進を図ってまいりたいと存じます。

 

4.「育み磨きあうまちづくり」

学校教育の充実につきましては、昨年度、学校における防災教育等の取組を支援することを目的として、大田小学校、霧島中学校、霧島高等学校が県の防災教育モデル実践事業校に指定されましたことから、本年度は「地域と連携した防災教育の進め方」を研究の課題の一つに挙げて、霧島地区自治公民館連絡協議会と連携し、10月17日に霧島中学校において、校庭にかまどを作り、竹を使って御飯を炊く訓練を実施いたしました。当日は、鹿児島大学地域防災教育研究センターや鹿児島地方気象台を始め、多数の関係機関にも参加いただき、災害が発生し、学校が避難所となった時に、生徒たちが自分で何ができるのかということや、共に助け合う大切さなどを考える良い機会になったのではないかと感じております。
また、国分中央高等学校につきましては、安心安全な教育環境の整備を行うため、昨年度から耐震化に伴う校舎改築工事に着手し、10月には5号棟が完成したところでございます。

文化の振興につきましては、ゆとりと潤いを感じることのできる文化の薫り高いまちづくりを目指し、第10回「きりしま美術展」が10月5日から18日までの2週間に渡り、国分シビックセンターで開催されました。展示されました作品は、霧島の自然や文化を様々な視点で、繊細に、ダイナミックに表現され、鑑賞する方々へ大きな感動を与えていただいたものと考えているところでございます。
また、大隅国建国1300年記念事業では、大隅国を構成する7市4町から11の郷土芸能保存団体の方々にご出演をいただき、先月24日に「大隅国・郷土芸能の祭典」を開催いたしました。当日は、市民の方々をはじめ、市外からも多くの皆様にご来場いただき、大隅地域に伝わる多彩な郷土芸能をご堪能いただいたところでございます。
さらに、大隅正八幡宮関連遺跡につきましては、平成6年度から19年間に渡って実施した調査の結果、現在の鹿児島神宮周辺は、平安・鎌倉時代の昔から宗教や文化の中心都市として繁栄してきたことや、京都、鎌倉及び東南アジアなどとの交流の歴史が解明され、中世における都市の形成事情や過程及び地域間交流を知る上で極めて重要な遺跡との評価を受け、10月17日付けで「大隅正八幡宮境内及び社家跡」の名称で国の史跡として指定されたところでございます。今後は市の貴重な財産として、市内外に周知を図るとともに、引き続き保存整備と活用に努めてまいりたいと存じます。

 

5.「たすけあい支えあうまちづくり」

子育て環境の充実につきましては、乳幼児期の疾病の早期発見・早期治療の促進はもとより、小・中学生を持つ子育て家庭の医療費負担の軽減など、子育て支援の充実を図り、安心して子育てができる環境づくりの一環として、これまでの「乳幼児医療費助成事業」を、中学生まで対象を拡充した「子ども医療費助成事業」に改め、10月から実施いたしているところでございます。
また、「保育所緊急整備事業」により整備を進めておりました、なないろ保育園、はなぞの保育園、カトレア保育園の増築工事が先月までに完了し、計110名の定員増を図ることができましたことから、当該保育所周辺地域の待機児童の解消に寄与するものと大きな期待を寄せているところでございます。

 

6.「共生・協働のまちづくり」

「霧島市」はこの11月7日に、市制施行8周年を迎えましたが、その週の9日には、第7回霧島市民表彰式を開催し、永きにわたり市勢発展にご尽力いただいた方々やスポーツ、文化振興など各分野でご活躍された方々など、118の個人及び団体に表彰状、特別表彰状及び感謝状を授与させていただきました。受賞された方々に対し、改めてお祝いと感謝を申し上げるとともに、今後も市勢発展のためにご尽力いただけることをご期待申し上げます。また、一人でも多くの市民の皆様がまちづくり活動に積極的に参加してくださいますようお願い申し上げます。

人権の尊重につきましては、11月5日に「第6回特定失踪者に関する庁内連絡会議」を開催したほか、今月10日から16日までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」における取組の一環として、市民の皆様に北朝鮮当局による人権侵害問題についての関心と認識を深めていただくため、昨年度に引き続き、懸垂幕の掲示や署名活動・写真パネル展などを行うとともに、新たに啓発ステッカーを作成・掲示し、さらなる周知啓発活動を実施することといたしております。

国際交流につきましては、交流を続けているマレーシアマラッカ市のセントフランシス学院の学生6名と先生2名の計8名が、11月27日から12月4日にかけて学校交流やホームステイを中心としたプログラム日程で、本市を訪問されました。このマレーシアの青少年受入事業は、平成22年度から毎年行っており、今回が4回目となり、今後も相互交流を続けていくことにより、両市の友好関係をより深いものとすることができるものと考えるところでございます。

 

7.「新たな行政経営によるまちづくり」

市町合併から9年目を迎えるに当たり、今後のまちづくりに活用するため、市民アンケートの結果等を踏まえながら、合併前に市民の皆様にご説明申し上げておりました合併してからの将来予測や課題等について検証した結果を、先月公表いたしたところでございます。
今回の検証により見えてきた課題等につきましては、その解決に向け、第一次霧島市総合計画等に基づき、継続的な取組を進めてまいりたいと考えております。また、地方交付税の合併特例措置の段階的な縮減を控え、大幅な歳入減少が予想されますことから、「持続可能な健全財政の確立」、「将来の市民負担軽減」、「スクラップアンドビルドの推進」、「市民への説明責任」の基本方針のもと、行政評価システムの電算化を進め、総合計画と予算が連動したより効果的・効率的な行政運営に努めてまいりたいと存じます。

市有林材を活用した多目的機能を有する地域の拠点施設として、現在建設中である新たな横川総合支所につきましては、年内に全ての工事が完了し、来年1月から新庁舎で業務をスタートする予定となっております。

 

最後に「広域行政」についてご報告申し上げます。

第13回となる環霧島会議につきましては、10月25日に曽於市で開催され、これまで専門部会で協議検討した結果や現在までの取組についての報告などがなされ、環(ぐるっと)霧島周遊列車の運行やスタンプラリーなどの事業を来年度も引き続き実施していくことや、写真コンテストや不法投棄防止看板の設置などの新たな取組に向けての協議が行われたところでございます。

第5回となる錦江湾奥会議につきましては、10月3日に鹿児島市で開催され、これまで4つの専門部会において協議検討した結果として、錦江湾クリーンアップ作戦の拡充や錦江湾奥の水質保全に向けた環境パネル展、新たに錦江湾地域が追加され霧島錦江湾国立公園として再編された錦江湾地域の雄大な自然の名勝・景観などの写真を募集し広く紹介する「錦江湾・桜島フォトコンテスト」などの新たな事業の取組み、桜島大噴火に備えた防災対策や災害時相互協力体制の確立についてなど協議がなされたところでございます。
なお、今回、環霧島会議・錦江湾奥会議それぞれ役員の改選がおこなわれ、引き続き私が会長として選任されたところでございます。約112万人の人々が住む広域連携のリーダーとして、これまで同様、それぞれの自治体が連携し、お互いに知恵を出し合い、協働し、地域活性化に取り組んでまいりたいと存じます。

霧島ジオパークの推進につきましては、今年度、世界ジオパークネットワーク加盟に向けた推薦申請作業を行いましたが、残念ながら、9月の第18回日本ジオパーク委員会において、今回は霧島ジオパークの世界推薦を見送るということが決定され、10月15日付けで審査結果報告書を受理いたしました。
報告書では、今後の課題・改善すべき点について指摘されておりますので、これらをしっかりと精査し、霧島ジオパーク推進連絡協議会の臨時総会等において、今後の方針についての協議を行ってまいります。

以上で、市政運営の主な事業の取組み状況報告を終わります。

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企画部企画政策課企画政策グループ

〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1

電話番号:0995-64-0914

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