広報霧島8月号

広報霧島8月号 page 13/28

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広報霧島8月号

歴史談義に花を咲かせながら古絵図を描くメンバー(左から伊地知和枝さん、桑野敬子さん、小野郁子さん、青木佐代子さん、松元眞寿美さん)13 Kirishima City Public Relations, 2013.8, Japanだ大きな用紙に筆を入れ、みんなで歴史について語り合う。”用紙のサイズは大きいもので縦4・5㍍、横3・3㍍。中心部は特に描きづらく、絵の具まみれになることも。決して手を抜かない史実に沿った作品づくりは、1つ仕上げるのに2年もかかりますが、「学ぶことが目的なので、焦らず、妥協せず、じっくりと」と小野さん。メンバーも「小野先生に歴史を教わりながら、新しい発見の連続」と楽しそうに話します。「歴史を学ぶほどに、このまちが昔から文化度の高いまちだったことを感じます。大隅国府が置かれ、鹿児島神社が栄え、さまざまな寺社があり、全国トップレベルの文化人が住んでいた。今を生きる私たちは、その歴史を知り、誇りを持って生きていきたいですね」歴史に興味を持つきっかけになればと、郷土史研究会では市内の学校や図書館に、発行した本を寄贈しています。描く会では巨大絵図の展示会や、学校で絵図を広げて授業をしたことも。小野さんは「本の寄贈には地元企業の協力があり、まち全体で若い世代へ歴史を伝えていこうという気運がうれしいです。書きたいこと、描きたいところはまだまだたくさん。“文化のまち霧島”をつないでいくために、これからものんびり楽しく歴史とつきあっていきます」と楽しそうに前を向きます。今年は大おお隅すみの国くにが建国して1300年の節目の年。さまざまな歴史のイベントが開催されています。皆さんもこの機会に郷土の歴史を学んでみませんか。小野郁子さん(79)霧島郷土史研究会会員、古絵図を描く会代表、霧島市文化財保護審議会副会長を務める郷土史研究家。俳句、書道、絵もたしなむ。「夢は、今している自分の好きなことを死ぬまでやり続けること」と何事にも積極的に取り組む。