広報霧島8月号

広報霧島8月号 page 27/28

電子ブックを開く

このページは 広報霧島8月号 の電子ブックに掲載されている27ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
広報霧島8月号

〈随ずいそう想〉方は異なりますが、共通しているのは古事記や日本書紀など、日本の神々や天皇などが題材にされていることです。そして、この霧島にも神楽は存在します。私が霧島神楽と出会ったのは、5年前の公民館講座でした。もともと、日本神話やお面、神社巡りが大好きでしたが、この霧島に神楽が存在していたことすら知らなかった私は、すぐさま担当の方に電話をしました。そして月1回、約1年間、神楽講座を受講することになりました。霧島神楽には全部で八座(演目)ありますが、私が一番初めに教えてもらった役は、「天孫降臨」という座の「猿さる田た彦ひこの神かみ」という神の役でした。猿田彦神とは、霧島神宮の祭神であるニニギノミコトを高たかまがはら天原から導いた道案内の神です。男お神がみなので私はまず内股を直すところから始め、扇子の持ち方や歩き方など、細かい部分まで教えていただきました。神楽を演じる楽しさにどんどん引き込まれていった私は、講座が終わりに近づくにつれて、「これで終わりにしたくない。自分も霧島神楽に入りたい」と思うように。講座も終了という日、思いきって「私も霧島神楽に入れてくださいませんか」とお願いし、ついに霧島神楽振興会の一員となりました。入って3か月くらいしたころ、突然「猿田彦神の役で出演してくれないか」と言われました。本番の2日前でした。嬉しい反面、正直不安でいっぱいでした。しかし、“何事も楽しんでやる!”が私のモットーだったので、この状況を逆に楽しもうと頭を切り替えて練習に励みました。やるからにはしっかりしたものをお見せしたかったですしね。自分が楽しめば見てくださる方も楽しませる事ができる、そう考えていました。私の初舞台は、牧園町のみやまコンセールで月に1回行われる「郷土芸能の夕べ」でした。リハーサルでは、足はガクガク。手も面白いくらい震えていました。しかし、いざ本番になると笛や太鼓など囃はや子しの音しか聞こえなくなり、お面をつけているせいか不思議と緊張しなかったのを覚えています。終わったあとの達成感は今まで生きてきた中でProfileさかもと かおり(27)勾まが玉たまなどの石好きがきっかけで国分にあるパワーストーンショップ「Qクォーツuart'z」に勤務。お客さまの話を聞きながら、悩みや要望に合わせたアクセサリーを作っている。FMきりしまにも週2回ほど出演し、石の魅力や、霧島の良いところを紹介している。現在は天孫降臨霧島祭に向けて、日々神楽の練習に励む。牧園町在住。私を成長させてくれるもの◎坂元 華央里皆さんは神か ぐら楽というものをご存知でしょうか。神楽とは神様に捧げる舞のことで、笛や和太鼓に合わせて、扇せ んす子や御ご幣へいなどの道具を使い巫み女こや神官の格好で舞ったり、剣を持ちお面をつけて舞ったりします。それぞれの土地で舞い一番印象深く残っています。それからは神前舞や五穀舞など、いろいろな座に出させていただいています。8月24日には天孫降臨霧島祭の「南九州神楽まつり」が霧島神宮で行われます。この大好きな霧島で神楽をすることができるのは、とても喜ばしいことですし、誇りに思っています。これからも楽しみつつ練習に励んで、たくさんの人に素晴らしい霧島の神楽を知ってもらい、楽しんでいただけたらと思います。昨年の南九州神楽まつりで神前舞を舞う坂元さん(前から2番目)。今年も同演目に挑戦する。27 Kirishima City Public Relations, 2013.8, Japan