広報霧島8月号

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広報霧島8月号

最近また、振り込め詐欺の被害が増えています。警察庁の発表では、全国の振り込め詐欺は、平成20年をピークに下降していましたが、昨年から少しずつ増え始め、今年は5月末現在で3429件、約89億円の被害が出ており、昨年を上回るペースです。この背景にあるのが、多様化する手口です。振り込め詐欺といっても大きく分けて4つあり、肉親や警察になりすまして電話する「オレオレ詐欺」、融資を持ちかけ保証金をだまし取る「融資保証金詐欺」、市役所の職員などと名乗り、年金や医療費などの払い戻し手続きのためにATMに誘導して送金させる「還付金詐欺」、有料サイトの料金名目でお金をだまし取る「架空請求詐欺」です。さらには、最近では「振り込め詐欺」が「振り込ませない詐欺」に変化してきています。マスコミなどの報道により、振り込みを警戒する方が増え、金融機関も注意を呼び掛けるなど、振り込み詐欺が成功しにくくなっていました。そこで生まれたのが「振り込ませない詐欺」。犯人が直接受け取りに来るか宅配などで送らせる手口です。市内でも被害拡大市内でも被害に遭われる方が増えており、市消費生活センターに寄せられる相談件数は平成23年度が798件、昨年度が818件、今年度は6月までの3か月間で250件と昨年を上回るペースで、年々増加しています。多いのが健康食品の送りつけや架空請求などで、年代では70~80代の方が多く被害に遭っています。若い人を狙った詐欺も増えており、30代では先物取引のもうけ話にだまされ、自己破産する方もいます。若い女性で多くなっているのが通信販売詐欺で、ブランド品を注文しても届かず、金額も1万円ぐらいのため諦める方がほとんどです。早めの対応詐欺に遭わないために、どのように対処すればいいのか、市消費生活センターに聞きました。「投資話やもうけ話などは、その場ですぐに判断せず、周りにも相談して冷静に判断してください。強引に支払いを要求してくる業者もあります。身に覚えがない場合は、毅き然ぜんとした態度で接してください。宅配便などで送金を指示する場合は、詐欺の可能性が高いです。郵送や手渡しだと証拠も残らないので、簡単に現金を渡さないでください。自分は大丈夫ではなく、自分も詐欺に遭うかもという警戒をしておくことが大切です」さらに、早めの相談の大切さを訴えます。実際に送られてきた偽投資会社のパンフレット。本格的な作りに、だまされる方が多い年認知件数被害額平成19年17,930 約251億4,242万円平成20年20,481 約275億9,439万円平成21年7,340 約95億7,912万円平成22年6,637 約82億1,361万円平成23年6,233 約110億1,958万円平成24年6,348 約153億6,991万円平成25年5月末現在3,429 約89億2,664万円振り込め詐欺発生件数・被害額※資料:警察庁「相談の電話をしてくる人は、わずか5%と言われています。多くの方が、だまされたことへの恥ずかしさや後ろめたさで泣き寝入りしています。早急に対応することで、取り戻せることもあります。だまされたり、不安に感じたりしたときは、早めに連絡ください」多様化する手口、あの手この手で詐欺グループは皆さんを狙っています。まずは一人で悩まないこと。お気軽にご相談ください。◎問=市消費生活センター?(64)0964(平日の午前8時15分から午後4時30分まで)、消費者ホットライン?0570(064)370この振り込み(引き出し)は、息子や孫から「電話」で頼まれた!息子や孫から「電話番号が変わった!」と連絡があった!現金を「レターパック」や「宅配便」で送るように言われた!裁判所などから「はがき」などで通知が来た!身に覚えのない「サイト退会料」や「利用料金」などの請求である!融資を受ける前に、「保証金」や「手数料」が必要と言われた!「お金を返すのでATMに行ってください!」と言われた!「絶対もうかる!」などと電話やパンフレットで勧誘された!株や社債などを2倍、3倍などの「高値で買い取る」と言われた!振り込め詐欺チェックシート「キーワードとなる言葉」を覚えて、だまされないようにしましょう。5 Kirishima City Public Relations, 2013.8, Japan