広報霧島 2013年9月号

広報霧島 2013年9月号 page 5/28

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広報霧島 2013年9月号

いつまでも自分らしい生活を送るために行われている取り組みが注目されています。全国初の取り組み認知症になっても自分の思いを尊重して接してもらうために、元気なうちに自分の人生や思いを収める「私のアルバム」。2年前に霧島市が全国で初めて導入しました。アルバムにつづるのは、愛用品や趣味、好きな色、思い出の場所など、その人の記憶そのもの。65歳以上の方が対象で、作成は無料。現在600人以上が作成しています。アルバムは霧島市地域包括支援センターで保管し、もし認知症になった時は介護する方に渡されます。本人が希望すれば、地域や民生委員の方とも共有することができ、地域で見守るときに役立ちます。認知症地域支援推進員の福田竜りゅう光こうさんは「思いを伝えたいときは、言葉にして伝えればいい。でも認知症の方はその思いをうまく伝えられません。周りが良かれと思ってしたことも、実は本人が求めていることではないかもしれません。その人らしい生活を送ってもらうためには、その人の思いを知ることが大切です。そのために私のアルバムがあります。認知症になったとき、自分らしい生活を送るためにも、多くの方に私のアルバムに登録してほしいです」と訴えます。地域のひろば高齢者の中に孤独な生活を送る方が増えています。そこで市では、高齢者が集える場「地域のひろば」を今年からスタートしました。隼人塚団地にあるデイサービス「ひだまり」もその一つ。この団地は約35年前にできた新興住宅。地域外出身の方がほとんどで、高齢化が進むにつれ、近所同士の関わりも少なくなっていました。そんな中、昨年認知症だった方が行方不明になりました。懸命の捜索を続けていますが一年以上たった今でも発見されていません。同地区の民生委員で長寿会女性委員の川崎厚子さんは「あの出来事をきっかけに、みんなのつながりへの意識が高まったように思います。地域のひろばができて、高齢者の憩いの場になっています。先日は、地域のひろばの帰りに、道が分からなくなっていた認知症の方を発見し、みんなで送り届けることができました。今までだったら、そういう人がいても気付かなかったと思います。地域内のつながりが少しずつ生まれてきた証しなのかもしれませんね」と期待を寄せていました。認知症地域支援推進員福田竜りゅう光こうさん(31)思いを形に、地域につながりを私のアルバム霧島市在住の65歳以上の方が対象です。作成希望の方は、問い合わせください。それ以外の方でも、伝えたい思いを何かに残しておくことで、自分らしい生活を継続できます。問=霧島市地域包括支援センター ?(48)7979地域のひろば地域の高齢者が集える場所を提供するために、協力いただける介護施設など、現在23か所に委託。各施設で、絵手紙や料理など、交流を深めるための取り組みを行っています。問=長寿・障害福祉課 ?(64)0995長寿会女性委員川崎厚子さん(68)「ひだまり」で交流を深める地域の皆さん~最期まで自分らしく~5 Kirishima City Public Relations, 2013.9, Japan