広報霧島 2013年9月号

広報霧島 2013年9月号 page 9/28

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広報霧島 2013年9月号

た時に対応できるように徘徊模擬訓練「どけ行ったろ徊かい」を開催。地域住民ら約250人が参加しました。認知症役の10人が地域内を徘徊し、参加者が見つけて保護する内容で、いざ見つけても、認知症役の迫真の演技にどう対応していいか困る参加者もいました。エリア内には、スーパーもあることから、実際に店内でも実施。定員が徘徊者を見つけ声を掛ける練習も行われました。参加者のアンケートには「どのように声を掛けていいか分からなかった」「普段から気を付けることで気付くことがある。そのためにもこのような訓練は必要」などの意見がありました。富隈地区自治公民館館長の柳貞さだ光みつさんは「認知症は隠す病気ではなく見守る病気だと思います。そのためには、地域が認知症を正しく理解し、接し方を学ぶ必要があると思い認知症サポーターの養成と徘徊模擬訓練に地域で取り組んでいます。少子高齢化が進み、福祉を前面に出した運営をしていかないと地域社会は成り立たなくなっています。私は“福祉=見守り”だと思っています。高齢者や子どもを地域で見守るために、団体の枠を超えて地域全体のつながりをさらに強めていきたい」と意欲を燃やしていました。せられています。昨年には、受講者が路上で少し様子がおかしい高齢者を発見、積極的な声掛けで徘徊者だと分かり、無事に保護されるという出来事も起きるなど、成果が表れています。受講者には、「私は認知症の人を支援します」という意味の※オレンジリングを配布。それをつけることで、認知症への意識向上につながっています。サポーターの輪を子どもたちにも広げるため市内の小学5年生と中学2年生を対象にした講座も実施しています。富隈小学校では、受講した児童がランドセルにオレンジリングをつけて、元気に登校しています。認知症の人とその家族を支えるために、今オレンジの輪が広がっています。※オレンジリング認知症を正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守る認知症サポーターの証。徘徊模擬訓練「どけ行ったろ徊」で、積極的に声掛けをする地域の方◎認知症サポーター養成講座認知症とはどんな病気か、どのように接すればいいのかなど、認知症の正しい知識を学ぶことができます。企業・団体の申し込みを受け付けています。問=霧島市地域包括支援センター ?(48)7979認知症サポーター松尾ちづ子さん(63)農協の婦人部の活動で、今年2月に認知症サポーター養成講座を受講しました。現在、隣には89歳になる義母が住んでいます。認知症ではありませんが、「今さっきも聞いたがね」など、つい言ってしまうので、言葉一つ一つに気を付けないといけないと感じました。家族にも講座の内容を話し、義母が一人で寂しい思いをしないようにと近くに行く時も一緒に連れていきます。今度は家族で養成講座を受けて、これからも支え合って生きていきたいです。家族みんなで考えていく必要がある~最期まで自分らしく~9 Kirishima City Public Relations, 2013.9, Japan