広報霧島 2013年10月号

広報霧島 2013年10月号 page 10/28

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広報霧島 2013年10月号

広報きりしま 10かもうとし、負ける時は背中から豪快に土の上へ転がる子どもも。まわしはつけませんが、男の子に負けまいと参加する女の子たち。小さな力士たちの必死の取り組みに観衆の拳にも思わず力が入ります。順番待ちの子どもたちも勝負の行方を固か た唾ずを飲んで見守ります。相撲に夢中になっている子どもたちや観衆を眺め、川畑さんは「祭りのようなにぎやかさは無くなっても牧神相撲の熱気は今も昔のままです。私たち大人も子どもたちの毎年の成長を楽しみにしています。子どもたちには、裸でぶつかり合った今日の思い出を忘れず、ふるさとの伝統を残していってほしい」と目を細めます。多くの子どもたちの記憶に残ってきた「牧神相撲」。今年の子どもたちにも一生の思い出がきっと「のこった」のではないでしょうか。記憶に残る一番をふるさとの伝統相撲◎永水小学校6年生寺田 優ま さ斗と君(11)妙見神社奉納相撲牧まき神がみ相撲はっけよい、のこった」。行司の掛け声と同時に、子どもたちは一生懸命に相撲をとります。霧島の永水地区にある妙見神社では、大正2年から当時流行した疫病を鎮めるため、毎年秋分の日に奉納相撲が行われています。神社のある地域の名前から地元では「牧神相撲」と呼ばれ、今年も9月23日、神事の後に、境内に作った土俵で相撲大会がありました。参加したのは、永水小学校の児童18人と大人6人。「昔は参加者や見物客も多く、露店も並んでお祭りのようでした」と永水地区自治公民館副館長の川畑繁さん(60)は少し寂しそうに当時のことを振り返ります。今も昔も参加者は少なくなりましたが、相撲をとる子どもたちの姿は、今も昔も変わりません。懸命にまわしをつ毎年この行事に参加して今年で6回目になります。学校の授業では体育が好きなので、まわしを巻いて土俵で相撲ができるこの日を毎年楽しみにしています。負けず嫌いな性格なので、相撲でも負けたくありません。今年は中学生の参加がなくて残念でしたが、初めて目標にしていた3人抜きができ、とてもうれしかったです。日ごろ仲のいい地域の先輩・後輩や友達と1対1の真剣勝負ができるのが牧神相撲のいいところ。大人になっても参加して、地域の伝統行事である牧神相撲を盛り上げたいです。土俵の上で熱戦を繰り広げる子どもたちi n t r o d u c t i o n