広報霧島 2013年10月号

広報霧島 2013年10月号 page 3/28

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広報霧島 2013年10月号

CASE1小さいころ、毎日母と近所を散歩していました。母は歌が好きで、いつも手をつなぎ、一緒に歌いながら歩いていました。小学3年のとき、友人の誘いで少年少女合唱団に入団。いろいろな学校から年も違う人たちが集まっていて、引っ込み思案な性格の私はうまくなじめるか不安でした。うまく声が出せずに、月3回の練習がつらかったこともあります。それでも諦めず、練習に励むうちに、少しずつ大きな声が出るようになってきました。普段は厳しい先生に褒められて、とてもうれしかったことを覚えています。姉も入団し、いい練習相手ができました。姉はソプラノ、私はアルトなので、家でハーモニーの練習もできます。歌うことが楽しくて、お風呂で大きな声で歌ってしまうことも。合唱団に入って、違う学校の友達、年下の友達もできたし、ステージにあがってもあまり緊張しなくなりました。小学6年のときは学校の運動会で応援団長をして、大きな声でみんなを驚かせました。ピアノも太鼓も絵を描くことも大好きで合唱私に元気と勇気をくれた歌天国の母へ届けたいすが、合唱で大きくきれいな声が出たとき、みんなの声が一つになったときの気持ち良さは最高です。先生にも「入団したときより、ずっと表情がよくなった」と言われます。一つだけ心残りなことは、私と姉がステージで歌う姿を、母は一度も見られなかったこと。合唱団に入ったころ、母は病気で入退院を繰り返していて、私が小学3年の12月に亡くなりました。悲しくて、寂しくて、不安でいっぱいだったけど、そんな気持ちを和らげてくれたのは歌うことでした。歌っているときだけは、押し潰されそうな気持ちを忘れることができました。合唱団の先生は「声を遠くに飛ばしなさい」とよく言います。私は天国の母にも聞こえるようにとお腹から声を出します。今は歌を歌うことができる環境に感謝しています。合唱団の先生や友達、男手一つでここまで育ててくれている父、普段は恥ずかしくて言えないけど、ありがとうの気持ちをこめて、これからも歌い続けます。霧島市少年少女合唱団は平成8年に結成され18年目を迎えます。興味のある方、一緒に歌いませんか。合唱祭にもお越しください。第7回霧島市少年少女合唱祭?日時=平成26年3月23日(日)午後2時から ?場所=霧島市民会館問=文化振興課 ?(42)1119霧島市少年少女合唱団国分南中学校1年岩いわ元も と 愛あ いさん(13)(国分)今年3月に開催された第6回霧島市少年少女合唱祭3 Kirishima City Public Relations, 2013.10, Japan