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概要

広報霧島 2014年1月号

命を預かる責任を感じてTHE SCENE霧島に生きる濱田さんといつも操縦しているボンバルディアDHC-8-Q400型(通称Q400)、座席数74席間は宮崎で気象や航空に関する勉強、北海道の帯広に移り6か月間、宮崎に移り6か月間、最後は仙台で8か月間の厳しい飛行訓練が待っていました。「初めて訓練機で飛んだときは感動しました。でも飛行機酔いで1週間は吐きながらのフライトでした。段階ごとに試験があり、2回不合格だと学校を辞めないといけません。一緒に頑張ってきた仲間が去っていく姿はとてもつらかったです。ミスができないというプレッシャーとの闘いでした」濱田さんは無事に卒業し、平成22年9月にJACへ入社。国内や海外で約1年半の訓練を経て、ようやく一昨年、副操縦士になりました。「パイロットになろうと思ってから約7年かかりました。副操縦士の証である袖に三本線の入った制服を着たときの感動は忘れられません。最初のころは空への憧れのほうが強かったのですが、パイロットになって感じたのは、お客さまの命を預かるという責任感。頭では分かっていましたが、実際にお客さまを乗せてみて、その重さを痛感しました。無事に着陸したときのなんともいえない安堵感は、今でも変わりません」命を預かる責任感は日常生活にも現われています。食事に気を付けたり、ジョギングをしたりと休みの日も体調管理や体力作りに励み、パイロットとしての自覚を忘れません。濱田さんは「なりたいという気持ちがあれば男性も女性も関係ない。私が頑張ることで誰かに挑戦する勇気を届けられたらうれしいですね」とほほ笑みます。将来の目標は「機長になること」。たくさんの思いを乗せて、濱田さんは今日も大好きな空へ飛び立ちます。操縦中に愛用しているサングラスと腕時計は、姉夫婦から航空大学校の入学と誕生日祝いにもらった大切なもの13 Kirishima City Public Relations, 2014.1, Japan