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概要

広報霧島 2014年1月号

〈作り方〉 ① 小豆を水に3時間ほどさらしておく。② ①を煮て、沸騰したら差し水をして、再度沸騰させる。沸騰したら汁を捨て、水を入れ、柔らかくなる程度に煮る。③ 煮えたら汁を捨て、分量の水、砂糖、塩を入れ火にかける。④ 餅は食べやすい大きさに切って、フライパンなどで焼き、③に入れる。(餅は火ばちなどで焼けば香ばしく、食感も楽しめます)〈材 料〉 餅、小豆150g、砂糖100g、水800cc、塩少々今も昔からの風習を大切にして、鏡開きの日に餅が入ったぜんざいを家族みんなで食べているのは、霧島大窪の窪田悦子さん(64)。正月の松の内(1月7日)が終わり11日になると、多くの家庭でお供えした餅を下げて食べる鏡開きが見られます。これは神仏に感謝し、無病息災を祈る日本の年中行事で、餅は多くが雑煮やぜんざいで食べられます。ぜんざいは地方や家庭で味や調理法が異なりますが、窪田家では粒あんの汁に餅を入れて食べ、もち米もあんの小豆も自分たちで心を込めて育てています。幼いころ、両親とは仕事の都合で同居できず、毎日台所に立つ祖母の背中を見て育ったという窪田さん。どこの家庭も貧しかった当時、餅や甘いものは貴重で、祖母が鏡開きの餅で作るぜんざいが一番のごちそうだったといいます。「豊かになった今こそ、鏡開きの餅も大切にいただきたい。真っ白な餅の入った甘いぜんざいを食べるたび、祖母の笑顔と食べ物を大事にしなさいという教えを思い出します」と窪田さん。料理は祖母から習い、大好きになりました。若くから参加している地域の生活研究グループの活動で料理について多くを学ぶたび、その思いもさらに強まります。「食べ物にも命がある。畑で育つ作物は家族同然。毎日話し掛け、収穫した後はその命に感謝し、味わいながら大切にいただきます」と話します。窪田さんの大好物のぜんざい。今は近くに住む息子と孫の大好物で、毎年食べるたびに祖母のもう一つの教えを話します。「鏡開きの『鏡』は円満を、『開く』は末広がりを意味します。その餅を大切に家族そろって食べ、一年の幸せを祈ることができる。これがわが家の一番の幸せ」。皆さんも改めてこの機会に、食べ物と家族のありがたさに思いを寄せてみませんか。食べ物と家族へ感謝の気モチを思い出の味を募集しています。住所、氏名、年齢、電話番号を記入の上、あなたの心に残る、食べたらなぜか元気になる味をエピソードとともにお寄せください。採用された方には後日連絡の上、取材させていただきます。(宛先)〒899?4394 国分中央三丁目45番1号 秘書広報課「思い出の味」係なぜか元気になるTaste of memories◎霧島大窪窪田悦子さん(64)火ばちで焼いてふくらむ餅鏡開きの餅入りぜんざい(2人前)広報きりしま 14slow food & information