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概要

広報霧島 2014年1月号

〈随ずいそう想〉祭りの見どころは何と言っても、三味線や太鼓が奏でるリズムに乗って馬がステップを踏み、首に付けられた鈴の「シャン・シャン」という音を鳴り響かせて踊る珍しい「鈴かけ馬踊り」。私の祖母は、隼人で40年にわたり三味線と太鼓の指導に励んでいます。祭りの当日には藤本流三味線、藤本秀ひで旗き会、日本太鼓ひびきの会のメンバーと共に、そろいの衣装で毎年祭りをにぎやかに盛り上げています。私自身も物心つくころから毎年の初午祭を楽しみにしてきました。出店に早く行きたいと母を困らせたことも多々ありましたが…。移りゆく時代の中で今も伝統が受け継がれているのは、多くの方々のたゆまない努力に守られているからだと強く感じます。昨年、大おおすみの隅国くに建国1300年を迎えた霧島も観光地としてさまざまなイベントがありました。例えば昨年10月から始まったクルーズトレイン「ななつ星」。隼人駅に到着したお客さまを鹿児島神宮にお招きして、鈴かけ馬踊りで「お・も・て・な・し」。今後も自分のできることで地元の皆さんと共に盛り上げたいと思っています。春が終われば夏、お祭りシーズンの開幕です。霧島国分夏まつりは約6000人の踊り連の皆さんが生演奏に合わせ、にぎやかに元気に踊ります。2時間演奏する私たちもその姿に元気をもらいます。祭りは国分地区にある八坂神社の「おぎおんさあ」が発祥と聞いています。平安時代に京都で始まった祇園祭が、鹿児島弁でおぎおんさあと呼ばれ、現在の祭りに至ったとのことです。乙女山と呼ばれる出だ車しには国分地区の3校の女子中学生が1週間の特訓を受け、山車に乗り、三味線の音に合わせて太鼓やカネで祭りばやしを演奏してくれます。6台の山車に乗り込みいざ出陣です。2日間で隼人・国分の施設を7か所慰問し、祭りを届けています。照りつける暑い日差しの中、山車の到着をたくさんのお年寄りの方々が早くから待っていてくださいます。手拍子の中、昔を懐かしみながらうれしそうに踊る姿を見Profileきくたに ともひろ(20)生まれも育ちも隼人町。現在、鹿児島工業高等専門学校電気電子工学科5年生。今春成人を迎える。2歳ごろから太鼓のバチを握って、6歳で三味線の稽古に取り組み、日々メンバーと楽しんでイベントなどで活動中。平成16年全九州ジュニア和太鼓競技会小学生の部最優秀賞、平成17年全九州和太鼓競技会中学生の部最優秀賞。私と元気なふるさと霧島◎菊谷 友宏春の訪れを告げる音が、今年もまた聞こえてきます。大隅正しょう八はち幡まん宮ぐうといわれた鹿児島神宮の初はつ午うま祭さい。病気や災いをはらい、五穀豊穣を祈る460年以上の歴史がある祭りです。ると疲れも吹っ飛びます。「祭り」は私の元気の源。ここ霧島で生まれ育ち、大勢の方々に出会い、たくさんのことを学びました。鹿児島工業高等専門学校での充実した学生生活を終え、4月から社会人として霧島を離れますが、祭りのころには皆さんに元気を届けに帰ってきます。「ふるさと霧島」は元気なまちであり続けてほしいと願っています。昨年の霧島国分夏まつり慰問先にて、活動しているメンバーと一緒の菊谷さん(前列左)27 Kirishima City Public Relations, 2014.1, Japan