ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

広報霧島 2014年1月号

応援に訪れました。救う会共同代表の一人、上かみ須す田だ千恵さん(34)は「人と人とのつながりが生む力に驚き、感謝の気持ちでいっぱいです。一人ではどうしようもないことが、多くの人々の善意で前に進んでいます。現実はまだまだ多くの支援を必要としている状況ですが、“日向君を救いたい”その一心で活動を続けていきます」と力を込める一方、現在の日本の医療体制について危機感を募らせます。「難病はなくなりません。日向君を救うことは私たち霧島青年会議所は、20歳から40歳までの青年が集まり、「人づくり・まちづくり」のために、青少年育成や社会貢献活動などに取り組んでいます。前野村理事長が「つるぞえひなた君を救う会」の役員になられたこともあり、日向君のことを知った私たち。「地元に救いを求めている子どもがいるなら、自分たちにできることをしなければ」と青年会議所として全面的に協力することを決めました。ボランティア活動や街頭募金活動の経験を生かし、活動場所の決定や会場の交渉についてアドバイスするなど協力してきました。もちろん、私たちも募金活動に取り組み、県内各地への協力依頼も呼び掛けています。莫大な金額ですが、それで夢見る小さな子どもの命を救えるなら、何としても救いたい。その一心です。目標金額まではまだ遠いですが、一日でも早く達成し、日向君が元気になることを願って、活動を続けていきます。拘束型心筋症の診断を受けたときは愕がく然ぜんとしました。4人兄弟の中でも一番元気だった日向。何の前触れもなく、まさに青天のへきれきでした。医師から生存率の低さ、心臓移植の必要性などの説明を受け、途方に暮れましたが、何も知らない日向の無邪気な笑顔を見て「この子を失いたくない」、ただそれだけを強く感じました。元気そうに見えても日向の心臓は常に危険と隣り合わせ。厳しい運動制限があるので、本人に理解させるためにも病気のことを話しました。日向は、布団の中で「死んだらどうしよう。死んだらどうなるのかな…」と言って泣いていました。私はただ「泣いてたら病気に負けるよ。治ったらしたいことを考えよう」と笑顔で励ますことしかできませんでした。3人の兄にも打ち明け、初めはショックを受けていましたが、家のことや日向の世話をしてくれるようになりました。救う会の皆さんや募金に協力してくださる方、温かいお手紙をくださる方、本当に多くの人々に支えられています。皆さんの支援に応えるためにも、必ず手術を成功させて帰ってきたい。今でも時々、泣きべそをかく日向ですが、普通の人生を歩めるように、皆さんのご協力をお願いいたします。もちろん、多くの人たちに日本の医療の現状を知ってもらい、難病の方たちが最善の医療を受けられるような社会になることを願っています」。12月25日現在の募金額は2796万円。目標まではまだ遠い数字です。日向君を救いたい思いで広がり始めた輪。さらに大きく広げるために、あなたの愛が必要です。日向君の母水流添二ふ三み代よさん(42)公益社団法人霧島青年会議所理事長竹下圭一郎さん(34)ひなた君を救う会共同代表上かみ須す田だ千恵さん(34)水つ流る添ぞえ日ひ な向た君(6)代さんは「日向に力をくれる言葉」と喜んでいました。支援の輪はさらに広がっています。県内の高校の生徒会や企業・団体などが募金箱を設置、FMきりしまがチャリティーイベントを開催。募金活動に参加する人は大人から子どもまで日ごとに増え、新聞やホームページ、フェイスブックなどを見たという人々から、激励の手紙や千羽鶴も届きます。募金活動初日には、平成19年、4歳のときに日向君と同じ病気で心臓移植をした鹿児島市の岩下遥香さんも(つるぞえひなた君を救う会提供)5 Kirishima City Public Relations, 2014.1, Japan