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概要

広報霧島 2014年1月号

春の訪れを告げる初市。昔はさまざまな商店街や通り会で行われ、にぎわいをみせていましたが、時代の流れとともに、今ではあまり目にしなくなりました。そんな中、今も毎年開催している団体があります。国分の旭通り会です。毎年2月に旭通りで行われる初市は、長年、地元の人々に親しまれてきました。その歴史は明治時代までさかのぼるともいわれ、戦後一時途絶えていましたが、復活し、現在まで続いています。通り沿いに並ぶ庭木、盆栽、梅や桜など春の草木。木製品に刃物、陶器、地元の特産品。200軒近い飲食などの露店も所狭しと並び、ステージイベントやぜんざいの振る舞いに、訪れた多くの人が楽しんでいます。一見、活気ある初市ですが、ここにも時代の波は押し寄せていました。初市から商店街活性化へ「昔の旭通りにはさまざまな店が並び、いつも活気にあふれていました。初市の日は人であふれ、今のように露店ではなく、それぞれの店の商品を売り出すなどして盛り上がりました。今では通りの店舗数も人も減る一方。店主のほとんどが高齢で後継ぎもいない状況です。初市はもちろ霧島国分初市2月15日(土)、16日(日)午前8時~午後5時国分駅山形屋市役所霧島警察署タイヨー国分小学校国分中央高校旭通り商店街から60472471※当日、旭通りは歩行者天国となり、車の進入はできません。マックスバリュ旭通り会会長の小妻さん(左)と国分初市実行委員会会長の石野さん瀬戸口ムツ子さん(64)30年ほど前まで、両親が旭通りで食料品店を営んでいました。通りには肉屋、魚屋、呉服店、貴金属店などが軒を連ね、いつもにぎわっていました。初市の日は毎年大忙し。店を手伝いながら、通りいっぱいに並ぶ出店の品々に胸を躍らせたことを今でもよく覚えています。昔は「木市」とも呼ばれ、スギやヒノキの苗木を買う人もたくさんいました。珍しい果物の苗木、色つきのひよこ、小鳥や子犬まで並べられ、売る人、見る人、買う人…。そんな楽しい雰囲気が大好きでした。最近は旭通りも寂しくなり、初市に露店は並ぶものの、地元のパワーを感じないという声も。自分に何かできないかと、3年前旭通りの空き店舗「ふれあい広場」を利用して、絵手紙教室を始めました。地元の方が参加し、楽しんでくれています。初市ではその作品を販売。地元の人の生きがいづくりと初市の活性化につながることを期待しています。小さいころから携わってきた初市、今年も思いっきり楽しみます。広報きりしま 6