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概要

広報霧島 2014年2月号

■がんを防ぐための新12か条1.たばこを吸わない。2.他人のたばこの煙をできるだけ避ける。3.お酒はほどほどに。4.バランスのとれた食生活を。5.塩辛い食品は控えめに。6.野菜や果物は豊富に。7.適度に運動を。8.適切な体重維持。9.ウイルスや細菌の感染予防と治療。10.定期的ながん検診を。(霧島市の胃がん検診受診率は11・6%と低い)11.体の異常に気が付いたら、すぐに受診を。12.正しいがん情報でがんを知る。◎問=健康増進課?(64)0905日本人の死亡原因の第1位はがんです。日本人ががんになる割合は、男性54%、女性41%と推計されており、2人に1人ががんにかかるといわれています。日本人の胃がんによる死亡率・罹り患かん率は男女ともに減少していますが、部位別罹患数をみると、男性1位、女性3位と多い現状にあります。近年、胃がんとピロリ菌は、密接に関係しているといわれています。Q.ピロリ菌はどんな菌ですか正式には、ヘリコバクター・ピロリという細菌で、口から侵入し多くは胃の出口にすみついています。ピロリ菌は、胃酸から身を守るためにアルカリ性のアンモニアをまとっており、このアンモニアや菌が作り出す毒素が胃粘膜に炎症を起こします。Q.ピロリ菌はどのくらいの人が感染しているのですか日本では50歳以上で70%以上が感染しているといわれており、衛生状態の良くない時代に感染したものと考えられています。若い世代の感染率は低くなっており、今後はますます減っていくと予想されています。Q.ピロリ菌に感染すると私たちの体はどうなりますかピロリ菌感染者全員が必ずしもなる胃がんの予防について健康増進課ピロリ菌やさしい健康講座H E A L T H Y L E C T U R Eわけではありませんが、ピロリ菌感染による慢性胃炎が長く続くと、萎い 縮しゅく性胃炎や胃潰かい瘍よう、十二指腸潰瘍などの消化器疾患が発症する可能性が高まります。さらに、一部の患者さんでは、萎縮性胃炎が続いた後、胃がんになることも報告されています。また、特発性血小板紫し 斑はん病など消化器以外の疾患に関係しているともいわれています。Q.ピロリ菌の検査はどのようにするのですか内視鏡検査を使う方法と、血液、呼気、尿、便などで検査する方法があります。Q.除菌治療はどのように行うのですか通常は3種類の薬を朝夕2回、7日間服用します。以前は胃潰瘍や十二指腸潰瘍と医師の診断を受けた方が保険適用でしたが、平成25年2月から、内視鏡検査で確認されたピロリ菌感染による胃炎も保険適応になっています。Q.除菌後に注意することがありますかピロリ菌を除菌することで、胃がんの発症確率を減らすことになると思いますが、ピロリ菌が唯一の原因ではありませんので、除菌で100%予防できるわけではありません。除菌後に胃がんが見つかることもあります。定期的に検診を受診するとともに、生活習慣に気を付けましょう。※ 検査や除菌治療については、医師にご相談ください。日本人のがんの原因飲酒 3% 飲酒 9%※ 感染~がんに関連するウイルス(肝炎ウイルス〈肝がん〉、ヒトパピローマウイルス〈子宮頸がん〉など)や細菌(ピロリ菌〈胃がん〉)による感染感染18%喫煙 6%喫煙30%感染23%その他生活習慣など73%その他生活習慣など38%(女性) (男性)19 Kirishima City Public Relations, 2014.2, Japan