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概要

広報霧島2014年5月号

〈作り方〉① 前日の夕方、もち米とうるち米を一緒に洗い水に浸し、一晩おく。② 前日の夕方、①とは別にあずきを水に浸し、一晩おく。③ 米をざるにあげ、十分水気をきる。④ あずきを弱火で40分ほど炊く。(あずきが柔らかくなりすぎないように)⑤ ③に水気をきったあずきを混ぜて、せいろで40分ほど蒸す。⑥ 色を付けるために、あずきを浸していた水を500ccほどかけ入れて、さらに15分ほど蒸す。⑦ 炊きあがったら、お好みでごま塩をふる。〈材 料〉もち米2升、うるち米2合、あずき500g、ごま塩(適量)料理教室やパンづくり講座などに足しげく通い、みそも郷土料理もお菓子も作る藤田敏文さん(73)。一人暮らしの家には、料理を習いに来る知人やもらいに来る友人もいるほど。料理に目覚めたのは5年前。きっかけは何気なく参加した料理講座でした。幼少時代、貧しい生活の中で、母イトさんが作る赤飯が一番のごちそうだったと話す藤田さん。家族のお祝い事があると食卓に並び、今も心に残っているといいます。結婚して妻の揚よう子こさんが主に料理をするようになっても、母譲りのかまどで作る赤飯は藤田さんの担当。子どもたちにも人気でした。そんなある日、揚子さんが病に倒れます。揚子さんの介護とまだ幼い3人の息子を育てながら、仕事に追われる日々。「とにかく生きるために無我夢中だった」と当時を振り返ります。揚子さんが施設に入り、数十年後に息子たちが独り立ちし、独りになった藤田さんは、軽い気持ちで公民館の料理講座を受講します。「自分のご飯を作れたらと思って参加しましたが、徐々に料理にはまっていきました。そして、いつも手間暇かけておいしい料理を作ってくれた母と妻に改めて感謝しました。今は自分の料理で人を喜ばせることが生きがいです」今では何でも作れる藤田さん。旬の食材を使った料理や季節のお菓子を作っては、揚子さんに届けます。息子家族が帰省するたび、腕によりをかけて料理を作ります。そこには妻への感謝と寂しい思いをさせた息子へのお詫びの気持ちがこもっています。「今の私にとって料理は家族をつなぐもの。離れていても心のつながりを感じます」藤田家のかまどから湯気が上がると“家族の絆”、赤飯が炊きあがります。◎国分重久家族をつなぐ料理「赤飯」思い出の味を募集しています。住所、氏名、年齢、電話番号を記入の上、あなたの心に残る、食べたらなぜか元気になる味をエピソードとともにお寄せください。採用された方には後日連絡の上、取材させていただきます。(宛先)〒899?4394 国分中央三丁目45番1号 秘書広報課「思い出の味」係なぜか元気になるTaste of memories赤 飯藤田敏文さん(73)庭のかまどとせいろを使って蒸す。せいろは貸し出しもしている。広報きりしま 14slow food & cooperation