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概要

広報霧島2014年5月号

「一いっ湯とう一いち会え」の精神でこれからも温泉ざんまい初代「霧島の温泉横綱」市内の協賛する64か所の温泉施設を利用してゆ旅帳(200円)にスタンプを集め、利用数に応じた各番付ごとに申請すると、すてきな賞品をプレゼント。全てを制覇したら「横綱」に任命され、オリジナル前掛けがもらえます。横綱目指して、ぜひ参加してください。問= きりしまゆ旅事務局(霧島市観光協会内)?(78)211517 Kirishima City Public Relations, 2014.5, Japan横綱の名を汚さぬよう、一いっ湯とう一いち会えの精神で精進します」3月16日から始まった市内の温泉施設64か所を巡る湯めぐりスタンプラリー「きりしまゆ旅」を、わずか10日間で制覇し、初代「霧島の温泉横綱」に認定された彼女は、誇らしげに決意を述べました。彼女の名前は大久保彩子さん(32)。愛知県出身で平成18年春、結婚を機に夫の毅たけしさん(34)の勤め先である国分に移住。初めて訪れる地での生活は、方言や文化の違いに戸惑うことばかりでした。そんなとき毅さんが連れて行ってくれたのが日当山の家族湯。初めての体験は大きなカルチャーショックだったといいます。「霧島に来るまでは、あまり温泉に入る習慣はなく、温泉といえば家族と行った旅館のイメージで、どちらかというと年配の方が利用するものだと思っていました。初めての家族湯は、まず入り口の扉がたくさんあることにびっくり。中に入るとシャワーが一つに小さな浴槽が一つ。若い人や家族連れが大勢利用していて、それまでのイメージと全然違うことに驚きました。これが鹿児島の文化なんだと思い、温泉に興味を持つようになりました」さらに、その年の秋に旅行した別府温泉で「湯めぐり」に出合います。「別府で88か所の温泉を巡る“別府八湯温泉道”があることを知り挑戦しました。そのとき泉質の違いでこんなにも温泉が変わるんだということを知り、湯めぐりにはまりました」湯めぐりに目覚めた大久保さんは、別府八湯温泉道を7回、九州内140か所を対象にした九州温泉道を3回制覇、人吉の湯めぐりは昨年、一昨年と初代制覇に成功。そして今回、広報きりしま2月号で「きりしまゆ旅」を知り挑戦。「どうせやるからには一番」と持ち前の負けず嫌い精神に火がつき、多いときには1日13湯を回りました。温泉への好奇心は、ただ入ることだけにとどまらず、温泉ソムリエや温泉観光士の資格も取得。温泉通ならではの楽しみ方をさらに深めていきました。「だんだん温泉を知っていくと、その泉質や効能に興味を持つようになり、そのときの気分や体調に合わせて温泉を使い分けるようになりました。最近では、泉質や効能が異なる温泉をはしごして、効能をさらに高めたり、新たな効果を試したりと、組み合わせを考えながら湯めぐりを楽しんでいます」新たな温泉の楽しみ方を開拓していく大久保さん。霧島の温泉の魅力について「なんと言っても泉質の数。一つのまちにこれだけの泉質があるのは珍しい。いろいろな温泉を回って組み合わせを楽しめるので毎日が発見。これは、霧島市の温泉の新たな魅力になると思います。きりしまゆ旅でもたくさんの温泉やそこに集まる人と出会い、本当に“一湯一会”だなと感じました。湯めぐり好きには天国みたいなまち。これからも出会いを大切にし、その魅力を全国に発信していきたいですね」と意欲を燃やしていました。5月中旬には、温泉が縁で知り合った全国の温泉仲間を集めて「きりしまゆ旅」めぐりをする予定。初代横綱の使命を胸に、大久保さんの温泉巡業の日々は続きます。