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概要

広報霧島2014年5月号

登山口休憩所・売店第二第一多目的広場水飲場もみじコース入口つつじコース入口もみじコースつつじコース登山コース上部分岐探勝路最高地点規制されている登山道標高1112m中岳中腹探勝路トイレ駐車場バス停留所好展望所自然探勝路登山道45321高千穂河原パークサービスセンター立入規制区域(標示板有)高千穂河原ビジターセンター自然の美と力に会える場所霧島山が国立公園に指定されて80周年。今回から国立公園をもっと知って、もっと楽しむためのシリーズを連載します。第1回目は霧島ジオパーク推進課の石川徹専門員の案内で、秘書広報課の広報担当:上野都が、中岳中腹探勝路の魅力を体験してきました。今回のナビゲーター霧島ジオパーク推進課専門員石川 徹(30)秘書広報課上野 都(36)中岳中腹探勝路  1周約2.3km、所要時間:約2時間最高のロケーション360度ぐるり見渡すと、北西に中岳、南東に高千穂峰が雄大な姿を見せ、眼下には錦江湾、桜島、開聞岳が一望できるまさに絶景。火山弾が登山道を直撃新燃岳噴火の火山弾が登山道を直撃し、直径約2mの穴が残る。登山道を埋め尽くす砂利のような小石は、噴火で降り注いだ軽石。登り進めるほどに火口が近づくため、粒の大きさが大きくなる。生まれ変わるミヤマキリシマ3年前の新燃岳噴火で影響を受けたミヤマキリシマ。枯れた枝(上部の白い枝)と新しく生まれ育った枝が共に見られるのは今だけの珍しい光景。(写真は昨年5月中旬に撮影したもの)中岳中腹探勝路は四季折々の山歩きが楽しめるコース。特に5月中旬から下旬はミヤマキリシマが咲き乱れ、登山者の目を楽しませてくれます。また、新燃岳に近く、平成23年1月の新燃岳噴火の影響を間近に見ることができる場所でもあります。起伏は緩やかで、初心者でも十分楽しめます。?天候と火山の状況を確認してお出掛けください。?入山前に登山届を出しましょう。?中岳登山道は規制中で立ち入りできません。ミヤマキリシマ九州の火山の高い山に自生するツツジの一種。霧島市の市花にもなっている。中岳中腹探勝路以外でも高千穂峰(5月中旬~6月上旬)や韓国岳(6月上旬~中旬)などでも楽しめる。ミヤマキリシマの季節はもちろん、一年中楽しめる場所です。火山や地形の不思議にも出会えますよ。開聞岳桜島錦江湾志布志湾霧島錦江湾国立公園中岳中腹探勝路高千穂河原ビジターセンター前のポストに登山届を出す自然の力に感動しました。4月中旬、ミヤマキリシマの開花が待たれる中岳中腹探勝路の登山コースからつつじコースを歩きました。登山となると歩くことに必死になりがちですが、周りの植物や足元の石にも目を向けながらゆっくり歩を進めます。初めて見るシロモジやキリシマグミの花。登山道は昔の中岳の噴火で流れた溶岩流の跡であること。石川専門員の説明を聞くと、新発見の連続でさらに登山を楽しめました。そして今回は、自然の美しさだけでなく、その驚異も実感。登山道を埋め尽くす軽石も、火山弾の跡も新燃岳噴火の爪痕を色濃く残すもの。火口が近づくと軽石の粒が大きくなっていくことに驚き、自然と共生するということを改めて考えさせられました。噴火の影響を受けながらも再生するミヤマキリシマのことを知り、今年は今までと違って見えそうです。見頃が楽しみ。皆さんも噴火後の新しい自然を見られる中岳中腹探勝路に出掛けてみませんか。(体験ルポ=上野都)19 Kirishima City Public Relations, 2014.5, Japan