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概要

広報霧島2014年6月号

〈作り方〉① ゴボウは短いささがきにして30分ぐらい水に浸しておく。② ニンジンはささがき、シイタケとショウガは千切りにする。③ フライパンに油を入れて弱火でゴボウとシイタケを炒め、ニンジンとかつお節を入れ、ふたをして柔らかくなるまで蒸らす。④ ③が柔らかくなったら黒砂糖を半分入れ、しばらく煮てからみそとショウガ、残りの黒砂糖を入れて時間をかけて練りこむ。〈材 料〉ゴボウ300g、ニンジン150g、シイタケ5枚、かつお節50g、ショウガ 1かけ、菜種油 大さじ3杯、みそ500g、黒砂糖300g趣味のゲートボールに汗を流す鈴木ミチ子さん(82)。練習のときには、得意の手料理を差し入れし、みんなから「おいしい」と評判です。料理が得意になったのは母ケサグイさんのおかげ。病気の父・金之助さんを看病しながら、家族のために必死になって仕事と家事をこなす母の姿を見ていたミチ子さんは、自然と家事を手伝うようになり、母の味を覚えました。「食べることの大切さをいつも口にしていた母は、忙しい毎日を送りながらも料理は手を抜きませんでした。豪華なものはありませんでしたが、私たちの健康を考えていろいろ工夫して作ってくれました。料理を食べるたびに、母の優しさが伝わってきたことを今でも覚えています」二十歳で結婚し、長女が生まれ、長男がお腹の中にいた結婚3年目のある日、生活が一変。中耳炎が原因で夫の武行さんが寝たきりになります。看病しながら幼い子を育てていかないといけない苦しい日々。何度も「もう無理」と思ったといいます。それでも頑張ってこられたのは、母の存在でした。「母から教わった料理を作るたびに思い出すのが、必死になって私たちを育ててくれた母の姿。何度もくじけそうになりましたが、母の味が私に力をくれました。今の私があるのは母のおかげです」中でも「油みそ」は忘れられないといいます。「母が仕事に行くとき、お弁当のおかずとしてよく入れていました。油みそを作ると、質素な食事をとりながら朝早くから夜遅くまで働いていた母を思い出し、自然と涙があふれてきます」料理の話をするとき必ず出てくるのが母への感謝の言葉。ミチ子さんにとって料理は母との思い出そのものなのかもしれません。◎霧島田口自然と涙があふれる「油みそ」思い出の味を募集しています。住所、氏名、年齢、電話番号を記入の上、あなたの心に残る、食べたらなぜか元気になる味をエピソードとともにお寄せください。採用された方には後日連絡の上、取材させていただきます。(宛先)〒899?4394 国分中央三丁目45番1号 秘書広報課「思い出の味」係なぜか元気になるTaste of memories油みそ鈴木ミチ子さん(82)広報きりしま 14slow food & cooperation