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概要

広報霧島2014年6月号

霧島山が国立公園に指定されて80周年。国立公園をもっと知って、もっと楽しむためのシリーズ第2回目は、NPO法人くすの木自然館の専門研究員浜本麦ばくさんの案内で、秘書広報課の広報担当:川床智文が、天降川河口の干潟の楽しさを体験してきました。今回のナビゲーターNPO法人くすの木自然館専門研究員浜本 麦ば くさん(31)秘書広報課川床 智文(35)エイがいた跡エイがいた跡がえぐれている。線状の部分がしっぽ。干潮時は潮溜まりになり、生き物のオアシスになる。謎の石の大群干潟には人の胴体ほどの大きさの石がゴロゴロ。正体は江戸時代に干潟を作るために置かれた石。オサガニ準絶滅危惧種(鹿児島県2014)。大きいものが多くいることは、それだけ豊かな干潟であることの証明。干潟は川からの堆積物によってできます。海は太陽と月の影響で約6時間ごとに満ち引きを繰り返し、潮が引いている間だけ姿を現します。カルデラである錦江湾奥は、海岸のほとんどが崖のように切り立っていて、干潟はとても貴重な存在。霧島市では主に天降川河口、清水川河口、下井海岸、小浜海岸で見ることができます。◎干潟の4つの役割?水や砂の浄化作用。?鳥の餌場と休憩所。?海の小さな生き物の繁殖地(海のゆりかご)。?干潟の生き物が陸の有機物を分解し海に流す(陸と海をつなぐ)。◎干潟での注意?雷が鳴りはじめたら速やかに避難しましょう。? 生き物は勝手に持ち帰らないようにしましょう。? ごみを捨てないようにしましょう。◎干潟を楽しむ服装?日焼け防止のため 麦わら帽子(つばの長い帽子)、長袖、タオル(首に巻く)、日焼け止め?安全のため 軍手、長靴(貝やガラスなどで切らないため)干潟にはかわいい生き物がいっぱい。ぜひ親子や友人と遊びに行ってみてください。天降川河口干潟生き物を探すのに思わず夢中になりました。市内にある4つの干潟のうち、最も広い天降川河口の干潟へ干潮時に行ってきました。まず驚いたのが、陸から100㍍ほど先まで続く広大な干潟にたくさんの大きな石が転がる絶景。先の海岸線に見える人影が豆粒のよう。これから何が起こるのかわくわくしつつ、浜本さんの案内でさっそく生き物探しに挑戦。すぐ目に付くのがたくさんのカニの巣穴。干潮時にしか餌を食べない習性を持つカニは、じっと動かず待てば出てくるとのこと。辛抱強いカニとの我慢比べを楽しんだ後は泥の中や、石の裏側を捜索。そこにはゴカイやエビ、貝など多くの小さな生き物が。浜本さんに干潟の役割や生き物の特徴を教わり、その魅力に思わず引き込まれました。この身近で楽しい貴重な干潟がこれからもずっと残ってほしいと強く思い、ゴミ拾いで締めくくった今回の体験。次はきっと家族や友人と訪れよう。皆さんもぜひ干潟に出掛けてみませんか。(体験ルポ=川床智文)石の下には多くの生き物が外敵から狙われにくい石の下は生き物の楽園。石を裏返すときフジツボで手を切らないように注意。多様な生き物の憩いの場所干潟とは今回と同じような体験が随時できます。?料金=1人1,000円程度(団体割引あり)問=NPO法人くすの木自然館 ?(67)6042マメコブシガニヤドカリタテジマイソギンチャクハクセンシオマネキニホンスナモグリ(エビ)干潟の観察会陸上自衛隊国分駐屯地隼人東IC○文国分西小天降川小○文東九州自動車道6047322310天降川※近くに駐車場はありません。シリーズ?19 Kirishima City Public Relations, 2014.6, Japan