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概要

広報霧島2014年6月号

私たちのふるさと初めて霧島を訪れたのは23年ほど前、空港から音楽祭の会場へ向かう道沿いの豊かな緑に感動したことを覚えています。当時すでに霧島国際音楽祭は十数回行われており、ボッセ先生やほかの素晴らしい先生方が、地域の方々と一緒に育ててきた音楽祭に参加できることは大きな喜びでした。国際的で幅広いプログラム、充実した内容ということは十分承知していましたが、驚いたのは、アーティスト、講師、受講生など全ての参加者の「霧島に来たい」という思いの強さです。世界中に有名な音楽祭はたくさんありますが、ビジネスライクなものも多く、ここまで参加者の熱い思いが感じられるもの、講師や受講生といった立場の違いを超えた音楽人たちの気持ちが一つになっているものに、初めて出会いました。大自然の中で共に2週間過ごし、レッスン後は講師も受講生も一緒になって音楽談義に花を咲かせること、講師と受講生が同じ舞台で演奏すること、そんな珍しく貴重な環境が同じ音楽を愛する者たちの絆を強めていったのかもしれません。霧島でしか生まれない音がある、これは最高の魅力です。世界中から受講生が集まりますが、彼らにとっては、憧れのアーティストと直接ふれあえる最高の機会。音楽の本質を学び、将来の財産になるだろうと期待しています。平成6年に念願のみやまコンセールが開館したときは本当にうれしかったです。ボッセ先生が霧島を気に入られ、この地に音楽祭が誕生した理由とみやまコンセールで音響・照明、舞台設備の管理をしています。県内各地のホールに携わってきましたが、音響学の技術を取り入れ、緻密に設計されたこのホールは響きが違います。有名音楽家が気に入って、録音に来ることも。緞帳もなく、まさに“クラシック専門ホール”です。村むら場ば盛義さん(55 )㈱MBCサンステージ去年、一昨年と霧島国際音楽祭マスタークラスを受講。一流の講師によるレッスン、世界的な音楽家のコンサート、ほかの受講生からも刺激を受け、音楽にどっぷり漬かれる貴重な体験でした。現在はみやまコンセールのミニコンサートにも出演。ぜひ聴きに来てください。入来慶子さん(24 )霧島国際音楽祭受講生・ピアニストふるさとの宝です。私たちはこれからも共に歩んでいきますT S U Y O S H I霧島九面太鼓と霧島神楽を披露する「郷土芸能の夕べ」を毎月みやまコンセールで開催しています。ホールでの演奏は響きが違います。イベントで野外音楽堂を使うこともありますが、ロケーションが最高。緑の中、涼しい風を感じながら太鼓を楽しんでもらえる施設です。脇元まゆみさん(42 )霧島九面太鼓保存会平成3年の第12回霧島国際音楽祭から参加し、平成13年の第22回からはボッセ氏の後を引き継ぎ音楽監督を務める堤剛さんに、みやまコンセールと霧島国際音楽祭の魅力について聞きました。広報きりしま 6