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概要

広報霧島2014年7月号

馬と気持ちが通じ合えること」。高千穂小学校5年の岩切景けい優ゆう君(11)に馬術の魅力を尋ねると、無邪気な笑顔でそう答えました。今年4月、「くまもと未来国体」記念馬術大会で大学生や高校生を抑えて、クロス障害飛ひ越えつ競技3位、低障害飛越競技6位に入賞した岩切君は、馬術を始めて、まだ2年足らず。きっかけは父・聡さとしさんの勧めで参加した霧島高原乗馬クラブの体験教室でした。そこで馬に乗る楽しさを知った岩切君。さらに同クラブでインストラクターを務める村岡一かず孝ゆきさんが岐阜国体で優勝した姿に憧れ、本格的に乗馬を始めます。馬術は一見華やかな競技に見えますが、岩切君の練習は実際馬に乗るのは40分程度、手入れに同じくらいの時間をかけることで馬とのコミュニケーションを大切にしています。始めは馬が暴走したり、落馬したりの連続で思うようにいかない日々。練習前になると恐怖感から気分が悪くなり、吐いてしまうこともありました。見かねた聡さんが「そんなにつらいなら、もうやめたら」と声を掛けたとき、岩切君は泣きながら「なんでお父さんに決められなきゃいけないの。馬が好きだから、僕はやめない」と訴えました。具合が悪くても練習に励み、徐々に馬を乗りこなせるようになってきた岩切君。聡さんは「景優はつらい時期を自分の力で乗り越えました。馬が本当に好きなんですね。今はただそばで見守るだけです」と目を細めます。現在、週3回の練習で憧れの村岡さんから指導を受ける岩切君。「馬の世話の仕方、乗り方など分かりやすく教えてくださいます。馬は気持ちが通じないと乗りこなせないので、心を一つにして頑張りたいです」。夢は「6年後の鹿児島国体で優勝すること」。会場は霧島高原乗馬クラブ。17歳に成長した岩切君と愛馬が駆ける姿に期待が膨らみます。高千穂小学校5年岩切 景けい優ゆう君(11)愛馬の白いポニー「ピカチュー」と8月の鹿児島県夏季馬術大会に向け練習に励む日々。YELLいつも真剣に練習に取り組んでいます。景優は優しい性格なので、時には強い気持ちを馬に伝えられるように、馬と心を合わせて伸びていって欲しいです。私も全力でサポートするので、夢に向かって一緒に頑張ろう。霧島高原乗馬クラブインストラクター村岡一かず孝ゆきさん(38)馬と心を一つに夢は鹿児島国体第14 回「くまもと未来国体」記念馬術大会クロス障害飛越競技3位、低障害飛越競技6位エール広報きりしま 12i n t r o d u c t i o n夢のカタチ ?未来の夢を追う若者たちの今を描きます上)岩切君の合図で障害物を軽やかに飛び越える愛馬。呼吸が一致している証 右)大会結果を市長に報告する岩切君(左から)前田終止市長、母・優子さん、愛馬ピカチュー、父・聡さんこのコーナーでは、各分野で活躍する子どもたちを紹介します。夢に向かって頑張る子どもたちを、ぜひ応援してください。