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概要

広報霧島2014年8月号

日当山中学校3年の山村楓ふう夏かさん(15)は、昨年韓国で行われた19歳以下のストリートダンス国際大会で最年少優勝を果たし、海外からイベント参加のオファーが届くなど、ダンス界注目のキッズダンサーです。ストリートダンスを始めたのは小学1年生のとき。3歳からバレエを習っていましたが、ある日、たまたま見たストリートダンスの迫力に魅せられたのがきっかけでした。体を使って表現するバレエとダンス。共通点も多いように思えますが、二つの違いに最初は戸惑ったと言います。「バレエは形が決まっていますが、ストリートダンスは正解がなく、音楽に合わせて全身を使って自由に表現し、メッセージを伝えないといけません。その場でいきなり音楽に合わせて即興で踊ることもあります。“自由”がこんなに難しいのかと苦労しました」もともと運動神経がよく、のめりこむ性格の山村さん。週2回、鹿児島市までレッスンに通い、週1回は自ら霧島市内で会場を借りて練習に励みます。その成果もあり、小学4年生の時にチームで出場したキッズダンスコンテストで日本一になりました。ダンスが大好きな彼女でも、うまく踊れないときは練習に行くのも嫌になるぐらい落ち込むといいます。そんなとき支えになるのが応援してくれる家族の笑顔でした。「落ち込んでいても、いざ踊りだすと嫌なことを忘れて無心になれるんです。大会などで、私のダンスを見て喜んでくれている家族を見ると、すごくうれしくなります。応援してくれる人を笑顔にできるように、これからも踊り続けます」いろいろなジャンルのダンスを踊れるようにと、最近は筋力アップにも力を入れる山村さん。将来の夢は「世界で通用するダンサーになること」。まだあどけなさが残る彼女ですが、その視線は世界を見据えていました。日当山中学校3年山村楓ふう夏かさん(15)週3回練習に励みながら、鹿児島のダンスを盛り上げたいと友人たちにも教えている。YELL踊っているときの娘は、すごく大きく見えて、いきいきとした表情を見ると私もパワーがもらえます。たくさんの経験と努力を重ねて、いつか夢を叶えてほしいですね。これからも応援し続けます。母・直子さん(39)世界で通用するダンサーになる昨年ストリートダンス国際大会最年少優勝エール広報きりしま 12i n t r o d u c t i o n夢のカタチ ?未来の夢を追う若者たちの今を描きますこのコーナーでは、各分野で活躍する子どもたちを紹介します。夢に向かって頑張る子どもたちを、ぜひ応援してください。練習に励む山村さん。身長152㌢と小柄ながら、全身を使ったダイナミックな踊りは中学生とは思えないほど。友人や子どもたちにもダンスを教えている。楓夏さんが国際大会で最年少優勝したときのダンスを、動画で見ることができます。