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概要

広報霧島2014年8月号

“人と犬猫がパートナーとして共生していける優しい社会、捨て犬、捨て猫のいない地域社会”の実現を目指し、活動を続ける団体があります。「NPO法人犬猫と共生できる社会をめざす会鹿児島」。平成11年に、行き場のない犬や猫を個人的に引き取っていた人たちが集まり、「このままではいけない」と活動を始めました。現在の活動は月3回の譲渡会。迷い犬やのら猫を保護した人、どうしても飼うことができなくなった人など譲渡希望者と、飼いたい人との出会いの場を提供しています。不幸な命を生まないように避妊・去勢手術の啓発と病院の紹介、飼い主のいない犬猫には手術費の助成もします。ほかにも幼稚園や小学校での愛護教室や犬猫の写真展など、動物愛護の意識を高めるための活動にも力を入れています。コンパニオンアニマル会ではこれまでに4000匹以上の犬猫を譲渡していますが、代表の杉木和子さん(65)は「譲渡数より内容が大事」と言います。「避妊・去勢手術を受けさせ、必ず愛情を持って最期まで飼ってくれる人にしか譲りません」。自身も犬1匹、猫29匹を飼う杉木さんは「人間はほかの動物の命をいただいて生きていますが、犬と猫は人間と共に生きていく存在。ただのペットではなく人生の伴侶的な存在と考え、家族の一員として大切に扱ってほしいです。人間の意識が変われば、不幸な犬や猫はいなくなるのです」とコンパニオン(伴侶)アニマルの考え方を訴えます。会員の皆さんはこの活動がなくなる日を夢見ながら、目の前の命と向き合っていました。今、あなたの隣にいる犬は大切な家族の一員ですか。大切な家族の一員として譲渡会に参加した会員の皆さんおそるおそる猫に触れる子どもケージの中で新しい飼い主との出合いを待つ犬や猫02INTERVIEW代表杉木和子さん(65)NPO法人犬猫と共生できる社会をめざす会鹿児島鹿児島市山下町15-1 かごしま市民福祉プラザ内?090(8760)2092【譲渡会日程】? 毎月第2・4日曜日/鹿児島市中央公園? 毎月第3日曜日/マルヤガーデンズ(鹿児島市)? 時間=午前10時~午後3時14 年前に生後3か月のチビがうちにやってきました。家を新築し、子どもが犬を欲しがったのがきっかけでした。4年ほど経ったとき、突然チビが倒れます。夫と担いで動物病院へ走り、心臓に欠陥があることが分かりました。その後も何度か発作を起こし、かかりつけの動物病院へ。10 年経った今でも心臓の薬は欠かせませんし、発作の心配も尽きません。人間でいうと70 代のチビ。ほかにも白内障や皮膚炎などさまざまな病気が出てきます。正直、飼い始めたころは、こんなに手がかかるとは思っていませんでした。それでもチビは大切な家族の一員。チビと過ごす中でたくさんのことを学びました。犬も人も年老いていくのは同じ。これからもっと手がかかるようになるかもしれませんが、最期まで愛情をもって共に生きていきたいです。溝辺町麓市来原くみ子さん(54)犬も人も年老いていくのは同じVoice of the owner広報きりしま 4