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概要

広報霧島2014年8月号

石原さんと思いを一つに活動に励むセラピストとセラピードッグ思わず笑みがこぼれ、犬に手を伸ばす施設入所者NPO法人 Eアースarth Aエンジェルngel Dドッグog鹿児島市下福元町7712-1?099(801)3087※ セラピードッグ…触れ合いを通して、病気やけが、精神的な痛手を受けた方の心と体を癒やす働きをする高度な訓練を受けた犬。※セラピスト…セラピードッグの飼い主で、愛犬と一緒に学び、セラピスト認定を受けた方。犬のシェリーは家族の人気者。私と子ども3人でかわいがっています。高校生と中学生の子どもたちには反抗期もあって、家族がばらばらになりそうなとき、つなぎとめてくれたのはシェリーの存在でした。この子が甘えてくるだけで優しい気持ちになり、嫌なことがあっても頑張ろうと前を向くことができました。そんなシェリーも母親になり、子犬を出産。1匹が生後2か月で亡くなります。死に直面し、自分の無力さに落ち込んでいたとき、犬の病気予防やリラックス効果がある“ペットマッサージ”に出会います。病院に連れて行くこと以外に自分にできることがあると知り、マッサージの勉強をはじめ、セラピストになりました。犬と出会ってたくさんの癒やしをもらい、「もっと犬とその飼い主のために」という思いが私の人生を変えました。国分清水佐藤律子さん(45)犬と出会って人生が変わった最期までずっと一緒になぜ人は犬を捨てるのか「普段しゃべれないおじいちゃんが声を出した」「動かないはずの手が動いた」。こんな驚きと感動の場面に出合えることも少なくないと話す石原涼子さん(40)。アニマルセラピーを行うNPO法人Eアースarth Aエンジェルngel Dドッグogの代表を務めます。アニマルセラピーとは、人の治療やメンタルケアなどの一環として、動物を介在させて行う補助医療や動物との触れ合い活動のことです。平成9年に鹿児島県で初めてアニマルセラピーを実施した石原さん。当時はなかなか受け入れ先がなくて苦労したといいます。その後も単身米国へ渡り勉強するなど、努力を重ね、現在は老人ホームや身体障がい者施設などで月2回程度セラピーを行うほか、セラピードッグやセラピスト(飼い主)の育成にも力を注いでいます。あふれる笑顔と涙「高齢の方や障がいのある方にお会いすることが多いのですが、普段見られない満面の笑みや感動の涙を流す方もいて、施設の方やご家族によく驚かれます。無口な方が、昔飼っていた犬のことを楽しそうに話してくれることも。純粋な犬たちは人の心にそっと寄り添い、優しい気持ちや元気を与えてくれます」と話す石原さん。一方、アニマルセラピーにはセラピストとセラピードッグの信頼関係が不可欠といいます。「犬たちにはいつも愛情を注ぎ、ストレスを与えず、楽しんで活動できるように気を配っています。動物の力は未知数。それを引き出すためにも人間の愛情が必要です」。動物を飼うことは簡単ではありません。でもそれ以上に、人の心を動かす動物の力03INTERVIEW代表石原涼子さん(40)私たちを癒やし元気付ける不思議な魅力があります。Voice of the owner5 Kirishima City Public Relations, 2014.8, Japan