ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

広報霧島2014年8月号

県は、平成19年度に「鹿児島県動物愛護管理推進計画」を策定し、殺処分数の減少や譲渡率の向上など数値的な目標はもちろん、動物愛護思想や適正飼養の普及啓発を図ってきました。昨年は「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正され、飼い主の責任として、動物がその命を終えるまで適切に飼養する(終生飼養)ことが明記されました。そんな背景を受けて昨年10月、隼人町小田に開所した鹿児島県動物愛護センター。殺処分や引き取りはせず、人と動物が共生する地域社会の実現を目指す拠点施設として県が初めて建設したものです。同センターには獣医師の職員や動物愛護専門員など動物に関するプロが勤め、犬や猫の譲渡会、しつけ方教室、動物愛護教室などを実施しています。譲渡会は原則週1回。参加を希望する方には必ず譲渡前講習会を受けてもらい、動物を飼うときの注意点や心構えについて学んでもらいます。しつけ方教室は、少人数制で動物愛護専門員から個別のアドバイスをもらうことも可能です。動物愛護団体や獣医師会との連携を密にし、イベントや広報活動などにも取り組んでいます。飼うことの覚悟と責任県職員として動物愛護センター建設に携わり、開所からは同センターで獣医師として勤務する横山竜たつ也やさん(38)は、動物を飼うときは覚悟が必要といいます。「譲渡会参加者や見学に来られた方に必ず話すことがあります。それは『飼う前にもう一度よく考えてください』ということ。『飼えなくなった』と言って犬や猫を保健所へ持ち込む方の理由の中には、最初によく考えていたら回避できたのでは、というものも少なくありません。近年のペットブームで、動物を家族の?しつけ方教室で動物愛護専門員の説明を聞く参加者 ?天降川小で命の大切さを伝える出前教室 ?譲渡会で実際に犬に触れながら動物愛護専門員の説明を聞く参加者 ?譲渡会参加者は必ず譲渡前講習会を受ける ?動物愛護教室で犬と触れ合う小野小学校児童人と動物が共に生きるまち04INTERVIEW?????学校の近くにできた動物愛護センターに、去年学校のみんなと行きました。かわいい犬や猫がたくさんいて、触り方を教えてもらいました。私たちの家にも犬が1匹、猫が11 匹います。犬のまるもは山で迷っていて、うちで引き取った犬です。とてもかわいくて、私たちも餌をあげたり、トイレの掃除をしたりしています。まるもがいなくなったときは、びっくりして家族みんなで家の周りを探しました。迷子札を付けていたので動物愛護センターから連絡があり、無事に帰ってきました。とてもうれしかったです。私たちがまるもと出会えたように、動物愛護センターの犬や猫たちも優しい人に引き取ってもらって幸せになったらいいなと思います。小野小学校4年塗ぬり園ぞ の優ゆ愛うさん(9)  琉る愛なさん(9)みんなが幸せになったらいいなVoice of the owner広報きりしま 6