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概要

広報霧島2014年8月号

「約“9㍍”の津波が“数分”で霧島市に到達する可能性がある」これは、昨年県が津波災害対策の計画を作るため作成した資料「県地震等災害予測調査」(以下「調査」)で示された衝撃の事実です。過去に県内で発生した最大規模の地震などを想定し、県内各地での災害・被害を初めて図示したものでした。市は早急に防災計画を改正・周知市の防災の手引きともいえる「霧島市地域防災計画」で、霧島山の噴火や土砂災害、洪水などへの対策を定めていましたが、法改正や県の調査結果を受け、防災計画を改正。津波に対する避難計画を新たに盛り込みました。調査結果では「南海トラフ巨大地震」と「桜島の海底噴火」が霧島市に大きな影響を及ぼすとされています。南海トラフは震度が大きいですが、震源が遠く、津波到達まで時間があります。しかし、海底噴火は冒頭に挙げたような驚くべき結果が示されています。市では8月末までに津波の被害が想定される国分、隼人、福山地区の自治公民館長へ計画変更の概要を説明。地域でも対策を立てるよう訴えています。まずは確実な情報把握が大事市の德田純危機管理監(56)は、津波のタイプで取るべき避難行動が異なるので、市の発信する情報を常にキャッチできるようにしてほしいと話します。「南海トラフによる津波は到達までに2時間以上あります。地震が収まった後、津波や避難の情報を把握し、避難することができます。海底噴火は津波の到達時間が短いですが、噴火には予兆があります。正確な発生日時は予想できませんが、情報を把握していれば、それに応じた段階的“生き残る”術すべを考える山帯や断層が連なる日本列島に住む私たちは、いつ地震や津波の危機に直面するか分かりません。しょうか。CIVIC NEWS危機管理監德田 純(56)鹿児島県浸水想定図【桜島の海底噴火(桜島北方沖)に伴う津波】県地震等災害被害予測調査より鹿児島県地震等災害被害予測調査検索詳しくは海岸線そじょう浸水域(浸水深を着色)東京湾平均海面(T.P.)浸水深(m)浸水深(m)20.0m以上?10.0m以上? 20.0m未満5.0m以上? 10.0m未満3.0m以上? 5.0m未満2.0m以上? 3.0m未満1.0m以上? 2.0m未満0.3m以上? 1.0m未満0.01m以上? 0.3m未満広報きりしま 8