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概要

広報霧島 2014年9月号

新たな人生の転機を迎え、これからの生き方を探し、新しい自分づくりに挑戦しようとしている高齢者や中高年の方などを「創年」といいます。この言葉を提唱しているのが、生涯学習の第一人者で、NPO法人全国生涯学習まちづくり協会理事長の福ふく留どめ強つよしさん。「創年」は健康寿命を延ばすことにもつながると期待を寄せます。「健康に暮らすためには体の健康もですが、心の健康も大切です。そのためには生きがいを持つこと。創年は、自らを磨き、自己を高め続けることが必要で、生涯にわたって現役であり続けることを意味します。この考え方は生涯学習そのものです。生涯学習は生きがい対策にとって大きな役割を果たします。創年を増やすことは元気で生き生きとした人を増やすことにもつながります」年金プラス5万円さらに福留さんは、これからを見据えて興味深い指摘をしています。「高齢化が進むと医療費の増大や労働力不足などの問題が深刻化していきます。さらには、平均寿命が延び、定年後の生活が長くなるということは、それだけ生活費が必要ということです。これからを考えると、老後はのんびり暮らすとは言えない状況です。そこで私が生涯学習の現場で提案しているのが“年金プラス5万円”です。これまで生涯学習は趣味を見つける場で、仕事に結び付けてきませんでした。これからは趣味だけでなく儲ける術すべを学ぶ場にもなってほしい。稼ぐことでさらに生きる力が沸いてくるのです」福留さんが名誉学長を務める志布志市の市民大学「創年市民大学」。その中で焼酎文化などを学ぶ皆さんらが毎年、自分たちで植えたサツマイモを使い焼酎工場で焼酎造りに挑戦。本格焼酎「創年の志こころざし」として販売しており、生活や地域の活性化につながっています。創年が活躍できるまち創年の活動の場はいろいろなところにあります。中でも福留さんは観光に注目しています。「東京オリンピックが決まり、世界中から来る多くの観光客を受け入れるための人材が必要です。そこで中核となるのが子どもたちと創年。すでに6年後を見据え中高生のおもてなし講座が東京で始まりました。鹿児島では同じ年に、国体も開催されますし、霧島市は観光のまちでもあります。創年の人たちは何かを創る力を持っています。その人たちがおもてなしに目を向け、行動することで霧島の観光はさらに魅=幸福波は、さまざまな問題を抱えています。いるのが「創年」です。福満 忠文さん(73)国分清水鈴木 ミチ子さん(82)霧島田口川原 ハツミさん(84)牧園町高千穂松? 一男さん(84)福山町福沢湊 幸さち子こさん(69)隼人町小浜仲間と楽しく週4回のボウリング地元食材を使った料理毎年行われる霧島国際音楽祭朝起きたら水を飲むとこと50年仕事が私の生きがい健康の秘訣広報きりしま 10