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概要

広報霧島 2014年9月号

最初の種目。海で泳ぐことに初めは恐怖心もあったが、今では大自然を楽しむ二人19 Kirishima City Public Relations, 2014.9, Japanに進む姿を見て、“きつそう”ではなく、“あの中に入りたい”という気持ちになっていました」と二人は声を合わせます。それからは、毎朝4時に起きて、両手足にウエイトを付け、2時間のウオーキング。自転車の練習も加えていきました。そして平成21年4月、二人は初めて指宿トライアスロン大会に出場します。巖生さんがショートに、マリ子さんがショートより短いミニタイプで見事完走。水泳を始めて3年、トライアスロンを目指してから1年の月日が流れていました。マリ子さんは「60過ぎて、泳げなかった私にもできたことは、大きな自信につながりました。年齢も経験も関係ない。挑戦することが大切」と前を向きます。それから二人は地道なトレーニングを重ね、少しずつレベルを上げながら全国各地の大会に出場。巖生さんはロングを完走するほどの力を付けていきました。どちらか一人が出場したときは、ゴール手前で相手を待ち、手をつないでゴールする“同伴ゴール”をすることも。巖生さんは「レース中は一人。自分は去年より衰えたのか、完走できるのか、という不安な気持ちを奮い立たせて長い長い道を闘います。まさに自分との闘いですが、ゴールするときはいつも、妻や家族、仲間、大会スタッフ、ボランティアの皆さんへの感謝の気持ちがあふれてきます」と目を細めます。「食事にも気を遣うようになりました。“次はこの大会”と常に目標があるので、毎日の生活に張りがあります。肉体的にも精神的にもトライアスロンが私たちの健康の源かもしれませんね」と巖生さん。「これからも休んだり、体をいたわったりしながら、二人仲良くマイペースで楽しみたいです」とマリ子さんが続けます。「鉄人レース」とも呼ばれる過酷な競技、トライアスロン。その長い道のりは、人生にも似ています。お互いを「一番の理解者」と話す二人のレースは寄り添うように続きます。玉川巖いわ生おさん(69)鹿児島市出身。結婚後、23歳のとき、隼人で起業。スポーツ観戦好き。年に数回、全国各地のトライアスロン大会に参加。今年は4月に指宿、6月に長崎県五島市の大会に出場。現在、9月の佐渡国際トライアスロン大会に向けて練習中。長崎県五島市の大会で、出場したマリ子さんを巖生さんがゴール前で待ち、同伴ゴールSWIMRUNスイムラン