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概要

広報霧島 2014年9月号

霧島市でお茶以外に代表的な健康食と言えば「黒酢」。福山町で200年受け継がれてきた伝統の製法によって造られています。黒酢という名前の由来にもなったその琥こ 珀はく色には健康パワーが秘められています。一般的な米酢と黒酢の違いは「原料」と「製法」。米酢の原料は精米と水、麹または酸素で、砂糖類や酸味料、調味料、食塩などが入っているものもあります。熟成にはタンクなどが使われ、1か月から3か月ほどでできます。壺つぼづくり黒酢の原料は米麹と蒸し米、地下水のみで、添加物は一切使われていません。それを薩摩焼などの陶器製の壺に入れ、1年から3年かけてじっくり発酵・熟成。まろやかな味わいと芳ほう醇じゅんな香りが特徴です。「黒」のチカラ米酢の主な成分はアミノ酸や酢さく酸さんですが、黒酢はアミノ酸の量が米酢に比べて多いのが特徴です。アミノ酸は体づくりの元になる成分で、それ以外にも酢酸や有機酸、ミネラルなどが含まれていることから、健康食材として人気を集めています。福山町の海岸沿いは、年間の平均気温が19度近くあり、温暖な気候と壺にすみ着く微生物の働きでまろやかな黒酢が造られています。熟成度合いを判断するのが黒酢職人。仕込みが終わった翌日から、壺のふたを開けて一つ一つ確認します。黒酢職人で坂元醸造㈱醸造技師長の藏元忠明さんは「壺によって黒酢の成長は違うので、発酵のときの音や色、匂いなど五感全てを使って確認します。一つ一つと向き合い、それぞれの個性を見抜きながら大切に育てています」と黒酢にかける思いを話します。自然の力と職人の技によって生まれる黒酢。これからも私たちの健康の源として受け継がれていきます。黒の力が健康へと導く黒酢漬けバナナ入りパウンドケーキレモン汁の代わりに黒酢を使用。独特の匂いがしないので、黒酢が苦手な人にもお勧め。黒酢は隠し味に少し入れるのがポイント。らっきょうやドレッシングなどのほか、わが家ではハンバーグやチャーハン、カレーなどにも使います。うま味が増しておいしいですよ。元気も出るので、欠かすことのできない万能調味料です。福山町福山岩元さとみさん(55)材料(2人分)バナナ2本、黒酢小さじ1弱(お好みで)、卵2個、砂糖100g、サラダ油1/2カップ、薄力粉150g、ベーキングパウダー小さじ1、塩少々作り方? バナナをフォークで粗くつぶして黒酢を加えて混ぜておく。? ?に卵、砂糖を加え、サラダ油を少し加えてしばらく混ぜたら、残りのサラダ油を加えて混ぜる(ハンドミキサーで15分ぐらい)。? ?の中へ、薄力粉、ベーキングパウダー、塩を加えて型に流し入れ、軽く2、3回テーブルなどに落として空気を抜き、予熱後の180度のオーブンで40 ~ 45分ぐらい焼く。広報きりしま 8