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概要

広報霧島 2014年10月号

〈作り方〉① サトイモは、よく洗って皮付きのままゆでる(大きいものは一口大の大きさに切る)。② 竹くしが立つぐらいになったら取り上げて、皮をむく(人肌ぐらいの温かさのうちにむいた方がむきやすい)。③ サトイモを袋に入れて片栗粉をまぶす(袋に入れて振ると、満まん遍べんなくまぶせる)④ ③を油で揚げる。⑤ 調味料をフライパンで温め、煮立ったらサトイモを入れて全体に絡める(鍋よりフライパンのほうが絡めやすい)※お好みでネギやゴマをふる。ユズの皮を入れたり、みそ味にしたりしてもおいしい。〈材 料〉サトイモ1kg、片栗粉適量、調味料(濃い口しょうゆ大さじ4、砂糖大さじ4、みりん大さじ2)実りの秋といわれるように、秋にはたくさんの野菜や果物が収穫時期を迎えます。そのため、秋を連想する食べ物は人によっていろいろなものがあります。霧島大窪の本田さえ子さん(58)の秋の味覚は「サトイモ」。本田さんにとってサトイモは、単に秋を連想させるだけでなく、ふるさとを思い出させてくれるものでもあります。「小林市にある実家はサトイモ農家で、子どものころから収穫の手伝いをしていました。この時期、食卓にはいつもサトイモ料理が並んでいましたが、母が飽きさせないようにと毎回メニューを変えてくれました。サトイモが出始めると霧島山の麓に広がる実家の畑の風景と母の料理を思い出します」本田家でも秋になると小林の畑で取れたサトイモを使った料理が並びます。みそ汁に入れたり、煮しめに入れたり。家族が飽きないようにメニューを変えるのは母の思いを受け継いだ証し。中でも本田さんが考案したサトイモの揚げ煮は、本田家の代表料理です。「サトイモを揚げて、しょうゆ、砂糖、みりんで味付けしただけの素朴な料理ですが、家族みんな大好き。子どもたちが小さいころは、よく取り合いになっていました。私にとってサトイモはふるさとを思い出す大切なもの。子どもたちにとって“サトイモの揚げ煮”がそんな存在になっているとうれしいですね」3人いるお孫さんも「サトイモの揚げ煮」が大好物。運動会のお弁当には、いつも入っています。本田さんの愛情がこもったサトイモ料理は、秋の思い出とともにしっかりと受け継がれています。◎霧島大窪秋になると食べたくなる「サトイモの揚げ煮」なぜか元気になるTaste of memoriesサトイモの揚げ煮本田さえ子さん(58)広報きりしま 14slow food & cooperation