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概要

広報霧島 2013年12月号

から本格的に短距離をスタート。練習方法などは独学で、練習機材は全て自作。平成23年には全国大会70歳以上の部60㍍で2位に入り、全国で初の表彰台に立ちました。75歳、さらに前へ掲載されたことで、下新原さんに変化がありました。「広報誌の影響は大きくて、たくさんの方から連絡がありました。驚いたのは大会で会った市外の方からも“載ってたね”と声を掛けられたこと。最初は、あんなに大きく載って恥ずかしいと思いましたが、あの記事のおかげで、もっと頑張らないといけないという意欲が湧いてきました」注目を浴び、さらにやる気が増した下新原さん。筋トレメニューを倍に増やし、筋力アップに励みました。その成果もあり、今年9月に行われた全国大会75歳以上の部で100、200㍍ともに初の優勝。同月初めて臨んだアジア大会では100㍍で金(14秒29)、200㍍で銀(31秒06)を獲得しました。アジア最速の75歳になった下新原さんは「目標は100歳まで走り続けて、見ている人に元気を与えられるようなランナーになること」と力強く話していました。影響はほかにもあの記事に影響を受けたのは、下新原さんだけではありません。発行後、「練習方法を知りたい」「私も陸上をしてみたい」という問い合わせが多く寄せられました。横川町の一ひと元もと正広さん(65)もその一人。約30年長距離走を続け、24回のフルマラソン出場経験がありますが、広報誌で見た下新原さんの姿は衝撃的だったといいます。「広報誌を開けた瞬間に目に飛び込んできた下新原さんの力強い走り。あの衝撃は今も忘れることができません。私よりも10歳上の人にどうしてあんな走りができるのか知りたくて、一度練習を見に行きました。練習方法や筋トレの仕方なども教わりましたが、中でも常に走ることを意識し、目標を高く持つ下新原さんの走りへの意欲が一番印象的でした。私も頑張ろうという気持ちになりました」必死に頑張っている人の姿は、見る人の心を熱くします。「よし私も頑張ろう」そんな一歩を踏み出すきっかけになってほしいという思いで、このコーナーは始まりました。あなたの一歩を後押しできるように、これからもたくさんの「人の風景」を追い続けます。一ひと元もと 正広さん(65)横川町上ノ在住平成25年9月号広報きりしま200号記念特集Public relations KirishimaNo.200 Memorial feature11 Kirishima City Public Relations, 2014.12, Japan