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概要

広報霧島 2013年12月号

ネット社会の時代に紙媒体は必要かインターネットが普及し、個人が簡単に情報を発信できるようになり、テレビよりもローカルでグローバルな情報が簡単に入手できるようになりました。そんな時代に、そもそも紙媒体は必要なのでしょうか。地域の文化や生活にスポットを当て、その魅力を紹介している雑誌「九州のムラ」の編集長・養よう父ふ信夫さんに話を聞きました。「情報があふれる現代、受ける側が情報を見極めるようになり、ネットなどでは必要な情報しか見てもらえません。一過性の情報ならそれでもいいのですが、本人は必要とは思わなくても、関心を持ってもらわないといけないものもあります。高齢化が進む中、一部の人だけが利用するフェイスブックなどのSNSよりも、幅広い世代が見ることができ、さらには保存性もあり、深く考えることにつながる紙媒体は、まだまだ必要だと思います」その雑誌ならではの独自性を生かして現在は活字離れや雑誌離れなど、紙媒体を読んでもらうことが難しい時代です。そこで養父さんは「オンリーワン」にこだわります。「デジタルカメラの性能が上がり、以前はプロにしか表現できなかったことが、素人でもできるようになりました。おしゃれな雑誌などが増え、デザイン性を求める人も多くいます。今の時代“おいしそう”や“景観の美しさ”だけでは興味を持ってもらえません。ビジュアルの質を高めることはもちろんですが、私は人の生活や文化などが見えてくる物語性を表現するようにしています。それこそが、その雑誌にしか載っていないオンリーワンの情報となり、関心につながるからです」おかげさまで、広報きりしまは200号を迎えることができました。しかし情報化社会の時代に、その必要性について疑問視する声もあります。実際に市民の方から「まちからの情報はインターネット配信だけでいいのでは」という意見もありました。本当に広報誌は必要なのか…。さらには、若者の活字離れやビジュアルへの意識の高い人が増えているといった現状もあります。200号を迎えた今回、これまでを振り返りながら、広報誌の必要性について考えてみます。必要かステージにつながる広報きりしま 2