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概要

広報霧島 2013年12月号

8月3日、福岡県で開催された第45回少林寺流錬心館全国空手道選手権大会の小学校低学年型かたの部で優勝した天降川小学校3年の岡留結ゆ衣いさん(9)。昨年夏から出場した大会は全て優勝している注目の空手少女です。普段はお笑い番組が好きで、家でも学校でも明るい彼女ですが、ひとたび道着を着ると笑顔は消え、武道家の顔に変わります。師範代を務める父・良りょうさんのりりしい姿に憧れて5歳のときに空手を始めた岡留さん。しかしそこは、甘い世界ではありませんでした。空手の基本姿勢は腰を落として低く構えるため、その姿勢を維持するのがつらくて、最初のころは涙を流すことも多かったといいます。もっとつらかったのが「お父さん」と呼べないこと。親子と師弟の区別を付けるために道場では「先生」と呼び、厳しく接する父の姿に戸惑いを感じていました。そんな岡留さんを奮い立たせたのが負けず嫌いな性格でした。「私は負けるのが嫌いです。相手が年上だろうが、男の子であろうが、負けたときは悔しくて涙が止まりません。“負けたくない”その思いで必死に稽古に励んでいます」稽古以外でも、持久力を付けるために走ったり、敏びん捷しょう性を鍛える器具を使ったりしています。岡留さんの型は、その美しさやスピードだけではなく、技と技との“間”の取り方が高く評価されています。そこには家族の存在がありました。「父は厳しく指導してくれます。母はいつも練習や試合の様子を動画で撮影してくれるので、時間があれば何度もチェックして自分の型を見直しています。日本一になれたのも支えてくれるたくさんの人のおかげです」日本一の型は、「負けたくない」という強い思いとたくさんの支えによってできたもの。夢は「空手で世界一になること」と話す岡留さん。その実現に向け、今日も稽古に励みます。夢のカタチ ?未来の夢を追う若者たちの今を描きます負けるのは嫌い、夢は空手で世界一少林寺流錬心館全国空手道選手権大会優勝このコーナーでは、各分野で活躍する子どもたちを紹介します。夢に向かって頑張る子どもたちを、ぜひ応援してください。YELL試合前は、できるだけプレッシャーを感じさせないように気を使っています。私には栄養面を考えることと動画を撮ることぐらいしかできませんが、これからも全力で娘の勝ちたい気持ちを応援します。エール型の中で一番こだわっているのが蹴りのスピード天降川小3年岡留結ゆ衣いさん(9)蹴りのスピードや技の切れに磨きをかけるため筋力アップに励む。母愛子さん(37)広報きりしま 22introduction & national park