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概要

広報霧島 2013年12月号

総合政策部総合政策課林 慎治さん(37)まだまだ重要な役割を果たす紙媒体。しかし、一般的に行政の広報誌は「堅くて面白くない」というイメージがあり、読まない方も。そこで、全国広報コンクールで特選を受賞するなど、注目を集める2つのまちの広報担当者に、どのような広報誌を作る必要があるのかインタビューしました。広報誌らしくない広報誌。市民にはかっこいい広報誌を読んでもらいたい」をモットーに編集を行っています。まずは手にしてもらうこと、そのための工夫は欠かせません。「宮若生活」というタイトルもそんな思いをカタチにした1つのスパイスでもあります。広報みやわか「宮若生活」では、毎月1つのテーマを取り上げ、掘り下げていきます。切り口は一見行政とは無縁に見えることもありますが、最後は行政課題への提言や総合計画に基づいた事業の周知につなげます。行政広報の範囲はしっかりと認識し、切り口や取材対象はボーダーレスに取り組んでいます。「はっ」と気づき、「ほー」と知り、「よしっ」と行動してもらうこと。企画記事を通して、ありきたりの言葉ではなく、体験した人だからこそ語ることができる言葉をそのまま伝えることで、「人権を大切に」、「飲酒運転はいけないこと」に、気付いていただくことを大切にしています。秒単位で更新していくネット情報、毎日発刊する新聞。スピードという視点では広報誌はとてもかないません。広報きりしまは2回発行されていますが、その中でできることは何か。私は発想を転換させ、あえて時間をかけ、事実に埋もれたストーリーを探っていくことにしました。野球大会一回戦負けというチームの事実裏には、保護者のサポートやチーム内の葛藤。その試合をどのような思いで迎えたかなど、すぐには見えませんが、そのチームにしかないたった一つの物語があるはずです。それは新聞やテレビでは取り上げられない、広報誌だからこそ発信できるものではないでしょうか。65歳以上の人口が30%を超える宮若市では、都市に比べまだ広報誌を読んでくれます。私は紙媒体の広報の存在意義を高め、「市政を鳥ちょう瞰かんする視点をもつ市民を1人でも増やし、地域の広報担当を増やしていくこと」を目的に、これからも真っ白な紙面を前に、立ち向かっていきたいと思います。鳥ちょう瞰かんする視点で地域の広報担当を増やす平成18年全国広報コンクール市部で「特選」を受賞した作品福岡県宮若市宗像市の南、北九州市と福岡市の中間に位置し、北九州都市圏と福岡都市圏に両属。歴史的に古代から、宗像市との結びつきが強い都市です。人口29,321人(男性13,854人、女性15,467人)世帯13,004世帯(平成26年10月末日現在)全国広報コンクール受賞歴平成26年広報紙市部入選、平成25年広報紙市部1席、平成24年広報紙市部入選、平成18年広報紙市部特選(総務大臣表彰)ほか2006年市部特選広報きりしま200号記念特集Public relations KirishimaNo.200 Memorial feature5 Kirishima City Public Relations, 2014.12, Japan