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概要

広報霧島 2013年12月号

こにある思い出にスポットを当てて料理を紹介する「思い出の味」を連載。今ではふるさとや家族の絆をつなぐ人気コーナーとなっています。今年の6月号で紹介したのは霧島の鈴木ミチ子さん(82)が作る「油みそ」。妊娠中に夫が寝たきりに。看病と育児をしながら働かないといけない苦しい生活。支えになったのが母・ケサグイさんとの思い出でした。「母も父の看病と子育てをしながら、一日中働いていまの磯野勝かつ子こさん(74)。そこには、支え合うことの大切さを知る磯野さんの思いが込められていました。「若いとき突然、夫に先立たれ、3人の子どもを一人で育てることに。大変なこともたくさんありましたが、家族や友人などの支えのおかげで頑張ることができました。今は、その方たちに少しでも恩返ししたいと自分にできることを一生懸命頑張っています。油みそは、広報誌で初めて知りました。作って食べてみるした。仕事に行くとき、お弁当に入れていたのが“油みそ”。質素な料理を食べながらも自分たちのために必死に働く母の姿を思い出し、私も頑張れました。今でも油みそを作るときは涙が出てきます」人を思う気持ちの大切さを感じてこの記事にもたくさんの反響があり、その中に「鈴木さんありがとう」と書かれた一枚のはがきがありました。お便りをくれたのは隼人町と、そのおいしさと一緒に鈴木さんのお母さんへの思いが心にジーンと伝わってきました。人を思う気持ちの大切さを改めて感じ、感謝の気持ちをはがきに書きました」夫が亡くなってから健康への意識が高くなった磯野さん。思い出の味はレーズン入り小魚の佃煮と酢ごぼうです。「知り合いに教えてもらった料理。体にいいものがたくさん入っているので友人たちにも配ったら好評で、今ではいつでも出せるように冷蔵庫に常備しています。私にとって料理は、健康だけでなく人と人とを結んでくれる大切なものです」最近、磯野さんの冷蔵庫にもう一品、常備されている料理が増えました。それは「油みそ」。鈴木さんの思い出の味が磯野さんに、そしてそこからさらに広がっています。食は、その人だけでなく周りの人も幸せにしてくれます。あなたの心を癒やす、そんな「思い出の味」をこれからもお届けします。小魚の佃煮〈材料〉食べるいりこ100g、レーズン50g、バターピーナッツ50g(粗く砕く)、かつお節2~3パック、すりゴマ適量、調味料(酒100cc、砂糖30g、薄口しょうゆ20cc、酢30cc、みりん30cc)〈作り方〉① フライパンに酒を入れ中火でアルコールを飛ばし、残りの調味料を入れる。② 砂糖が溶けたらいりこを入れ、よく混ぜてからふたをし、弱火で5分ぐらい煮詰める。③ レーズンとピーナッツを入れてよく混ぜ、火を止めふたをしたまま30分ぐらいおく(いりこが食べやすい硬さになる)④ 最後にかつお節とすりゴマを入れてよく混ぜる。お好みで七味を入れてもよい。酢ごぼう〈材料〉ゴボウ500g、白ゴマ少々、調味料(ざらめ1カップ、薄口しょうゆ1/2カップ、酢1/4カップ、酒1/4カップ、みりん1/4カップ)〈作り方〉① ゴボウを5㎝ぐらいの長さに切り、上の太い部分は4等分、中位の部分は2等分に切る(細く切った方が早く煮えて味付けもしやすい)② ①を圧力鍋に入れ、みりん以外の調味料を入れて中火で圧がかかってきてから5分間煮る。③ 火を止めて圧が下がってからふたを開けて味を見る。④ 中身を上下にゆすり、みりんを入れて弱火で圧をかけ、圧がかかってから10分間煮る。⑤ 火を止めて30分ぐらい置く。⑥ 皿に盛って白ゴマをふる。磯野 勝か つ子こさん(74)隼人町姫城在住ぜひ、お試しください油みそ小魚の佃煮酢ごぼう広報きりしま200号記念特集Public relations KirishimaNo.200 Memorial feature9 Kirishima City Public Relations, 2014.12, Japan