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概要

広報霧島 2015年2月号

昨年、14年ぶりに霧島市に拠点を移した京セラ女子陸上競技部。全日本実業団対抗女子駅伝で4度の日本一を誇るチームが、近年の低迷から復活をかけて再始動しました。そのチームに4月から、市内の2人の高校生が入部予定です。横川町の立山沙さ綾や佳かさん(18・鹿児島女子高校)と隼人町の小松礼あやさん(18・国分中央高校)です。立山さんは、県下一周駅伝などでも活躍した父の影響で陸上を始めました。中学の時には横川中学校女子駅伝チーム(ATG)のメンバーとして県大会優勝に貢献。その活躍が認められ、陸上の強豪でもある鹿児島女子高等学校に入学。2年の時には学校初の全国高校駅伝に出場し、3区を任されました。順風満帆の競技人生に見えますが、中学2年のときには重い貧血になってしまい、少し走っただけで足が重くなり、「練習もしっかりできず、焦りと不安に押しつぶされそうでした」と振り返ります。そんな彼女を支えたのが家族でした。「母は貧血に効く食事メニューを調べて、作ってくれました。父は“焦らなくていい”と励ましてくれました。そのおかげで前向きになれました。私が走れるのも、たくさんの支えのおかげ。粘り強い走りで恩返ししたいです」小松さんは、もともと走るのが好きで、中学から陸上を始めました。しかし、部活のメンバーはみんな小学校から陸上をしていた人ばかりで、最初はジョギングにもついていけませんでした。それでもそのころは、「経験がないから仕方がない」と開き直っていましたが、中学1年のとき出た大会で初の最下位に。そこから彼女の陸上にかける思いが変わりました。「悔しくて泣きました。それまでの自分の甘さを反省し、自主練を始めました。大会に出るたびに記録が伸び、高校3年のとき初めて入賞。それでも私は無名の選手、京セラに入るメンバーの中でも一番下。とにかく雑草魂で頑張るしかないと思っています」京セラチームでの目標は「全日本実業団駅伝で日本一」。夢は「東京オリンピック出場」と少し照れくさそうに話した2人。しかしその目は、希望にあふれていました。夢のカタチ ?未来の夢を追う若者たちの今を描きます立山さん( 昨年7 月のインターハイ) 小松さん( 昨年6月の南九州大会)国分中央高校3年小松 礼あやさん(18)宮内小学校、隼人中学校卒。鹿児島女子3年立山沙さ綾や佳かさん(18)横川小学校、横川中学校卒。夢はオリンピック目標は京セラを日本一に平成27年京セラ女子陸上競技部入部予定広報きりしま 12i n t r o d u c t i o n このコーナーでは、各分野で活躍する子どもたちを紹介します。夢に向かって頑張る子どもたちを、ぜひ応援してください。