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概要

広報霧島 2015年2月号

〈作り方〉① 小麦粉と塩、水を混ぜる。② 野菜を千切りにし①に混ぜる。③ フライパンを熱し薄く油を引く。④ 生地をおたまで流し込み、おたまの裏でならす。⑤ 焦げ目が軽くつく程度まで弱中火で焼く。(焦げ目をつけずに焼くとよりモチっとした食感になる)※ おかずの場合は、お好みでしょうゆやソースなどをつける。※ モズクやアオサノリを入れてもよい。※ レーズンやリンゴ、カボチャなどを入れるとおやつにもなる。※ 具なしで作って、おかずを乗せたり、巻いたりして食べてもよい。〈材 料〉1枚分小麦粉(薄力粉でも強力粉でも)50g、水60cc(具材の水分量に合わせて加減)、好きな野菜や果物(写真は小松菜20g、ニンジン10g)、塩ひとつまみ天地一いっ切さいのお恵みと、これを作ってくださった人々のご苦労に感謝していただきます」。食事前の感謝の言葉を幼いころから日課としている山下和かず穗ほさん(32)。結婚した今でも夫と2人の子どもと一緒に続けています。国分塚脇の山々に囲まれた場所に暮らし、飲み水やお風呂の水に使うのは山の湧き水。「すごくおいしくて、出掛けるときも水筒に入れて持って行きます。子どもたちもジュースを買ってとか言いません」と自慢げにほほ笑みます。山下さんが生活の中で一番大切にしているのが食事。地元のものを使い、手作りにこだわります。それは母・奈な穗おさん(66)の影響。沖縄で生まれ、戦後の貧しい時代を生きてきた奈穗さんは“食”への思いが強く、それは結婚して東京に住むようになってからも変わりませんでした。「便利な都会暮らし。それでも母は、ご飯だけでなく、おやつも全て手作り。食材は、皮や葉なども捨てずにほとんどを使っていました。母はよく沖縄のころの体験を話し、食の大切さを教えてくれました。その思いが私にもしみ込んでいるんだと思います」母の料理の中でも一番身近で、自分でもよく作るのが「ヒラヤーチー」。小麦粉に好きな具を入れて焼く沖縄料理で、“平たく焼く”という意味があります。「砂糖などをあまり使わず、食材の味を生かした母の料理は、優しい味がします。中でもヒラヤーチーは、いつも食卓に並んでいた“当たり前のもの”。健康を考えて旬の野菜や果物を使っていました。いつも家族のことを考えてくれる母。私も同じ立場になって改めてその優しさを感じます」山下さんがヒラヤーチーを作るときに使う水は自慢の湧き水。天地の恵みと作ってくれる人への感謝の思いを込めて、今日も食卓にはヒラヤーチーが並びます。◎国分塚脇食への感謝の思いが詰まった「ヒラヤーチー」なぜか元気になるTaste of memoriesヒラヤーチー山下和かず穗ほさん(32)広報きりしま 14slow food & cooperation