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概要

広報霧島 2015年5月号

「ゲリラ豪雨」)だったことを示しています」多発する集中豪雨平野部も警戒が必要霧島市での局地的集中豪雨発生の傾向について、大山さんは次のように話します。「集中豪雨をもたらすのは急激に発達する積乱雲です。霧島市は平野部と山間部で標高差があるため、空気の上昇で積乱雲が発生しやすく、集中豪雨が比較的起こりやすい地形といえます(図1)。近年の地球温暖化で、この約25年の間に50㍉以上の大雨の発生回数が約1・5倍になったというデータも報告され、その傾向はより高まっています」さらに、降雨は局地的であっても「その影響は広く及ぶ」と警戒を呼び掛けます。「集中豪雨は狭い地域で起こるため、平野部では降らなくても山間部の雨が一気に集まり、あっという間に下流の河川や水路が増水・氾濫する可能性があります。霧島市の平野部でも同様の事態を警戒する必要があります」情報を得る手段なるべく多く把握を日ごろから何で情報を得られるか把握することが大事と大山さんは訴えます。「近年、観測技術も進歩し、気象の専門家に聞く、局地的 7. 3豪雨はどのようにして起きたのでしょうか。局地的集中豪雨が私たちにもたらす危険とは何でしょうか。雨の強さと予測される災害の関係細かい予報も可能となっています。霧島市では防災行政無線のほか、緊急速報メール、ラジオ、テレビのデータ放送で警報や災害情報を速やかにキャッチできます。スマートフォンやインターネットでも情報を入手できます」さらには、自然の変化や地域に伝わる言い伝えなどもヒントになると続けます。「雨が降っているのに水位が下がる、川が濁るなどの現象は土砂災害の予兆といえます。昔、土砂崩れがあったという話を聞けば、その地域では警戒する必要があります。情報はいろいろな手段で把握しましょう」ラジオ、テレビ、携帯電話などで情報を把握しよう気象庁(H14.1一部改訂)の資料を元に作成霧島市が発表する災害情報や警報を速やかに取得できます。■ 緊急速報メール避難勧告や緊急地震速報などの重要な情報を、市内にいる携帯利用者に一斉に配信するサービスです。基本的に設定は不要で、使用料・情報料は無料です。受信すると専用の着信音が流れ、内容が携帯の画面に表示されます。一時的に市内を訪れている人も受信できます。■ MBCデータ放送MBCを視聴し、リモコンのdボタンを押します。テレビ画面のメニューの中から「霧島市からのお知らせ」を選択し、決定ボタンを押します。災害時には、MBCのホームページでデータ放送の情報が確認できます。■ 南九州ケーブルテレビネット災害時にケーブルテレビにチャンネルを合わせると、データ放送が自動的に表示され、緊急情報や市の防災情報を確認できます。■ FMきりしまラジオの周波数を76.9MHzに合わせます。スマートフォンでは、P26の二次元バーコードからダウンロードできる専用のアプリで聞けます。パソコンでもFMきりしまホームページから専用アプリをダウンロードして聞くことができます。問=安心安全課 ?(64)09971時間雨量(予報用語) 人・車への影響予測される災害10 ~ 20㎜(やや強い雨)地面一面に水たまりができる雨が長く降り続くときは注意が必要20 ~ 30㎜(強い雨)車はワイパーを速くしても見づらい側溝などがあふれ、小規模の崖崩れが始まる30 ~ 50㎜(激しい雨)道路が川のようになり、高速走行時、車のブレーキが効きにくくなる崖崩れが起きやすくなり、危険地帯では避難準備が必要50 ~ 80㎜(非常に激しい雨) 傘が役に立たなくなる。車の運転は、水しぶきで視界不良になり危険マンホールから水が噴出、土石流が起こりやすくなる80㎜以上(猛烈な雨)大規模な災害が起こる恐れが強くなり、厳重な警戒が必要進化する災害にどう備えるか5 Kirishima City Public Relations, 2015.5, Japan