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概要

広報霧島 2015年6月号

理するNPOや民間のサービスもあるので活用するのも一つの方法です」霧島市には空き家の管理などを含めた相談窓口や危険廃屋解体撤去補助金などがあります。活用の道はさまざま適正に管理された空き家はどのように活用すればいいのでしょうか。そこには大きな可能性があると有馬さんは話します。「本当に必要としない空き家なら、相続関係を整理した上で、売るか、貸すことが一番です。全国では自治体やNPOなどが空き家を借りたい人と貸したい人のマッチングを行う『空き家バンク制度』で成果を上げるなど、互いの利益を合致させ新たな空き家需要を発掘する取り組みも進んでいます。空き家を改修し地域の活動拠点として活用することで、地域再生に結びつけているという事例もあります。思い出の詰まった空き家も、廃墟になる前に次世代につなぎ、移住・定住に結びつけることで、地域再生の大きな力となります」霧島では20年以上前から空き家活用が始まっていた知恵と工夫で地域に子どもを平成3年当時、永水小学校のPTA会長だった四本廣美さんが霧島町永水地区の人口推移を予測したところ、50人いた子どもが10年後には半数程度まで減る恐れがあると分かりました。そこで地域に子どもを呼び込もうと同年、学校と地域が一体となって山村留学里親制度実施委員会を立ち上げ、全国から留学生の受け入れを開始しました。「家族ごと留学する家族留学も推奨しました。留学する家族に住んでもらうため、目を付けたのが持ち主の高齢化などで管理が難しく放置されていた「空き家」でした。自治会への加入と地域行事への参加を条件に、地域の負担である程度の修繕を行い安くで貸した結果、地域に子どもの元気な声と活気が戻りました。本当にうれしいです」これまで山村留学の補助制度も活用して全国から10世帯を超える家族留学があり、2世帯が霧島市に定住しています。人口減への危機を察知し、住民同士で知恵を出し、汗をかいた永水地区。霧島にも20年以上前から、空き家を活用した取り組みがありました。四本廣ひろ美みさん(62)問=霧島市立永水小学校 ?(57)0367再び灯せ家の温もり~空き家からの地域再生~危険空き家の解体補助金制度市では危険廃屋を解体・撤去するための補助金を交付しています。? 対象=屋根や柱などが朽ちるなど、使用することが不能となった市内の建物で、周囲に危険を及ぼす恐れのあるもの。? 補助金額=補助対象工事費の3分の1以内、上限30万円。(対象工事費が30万円以上に限る)※ 詳細は問い合わせるか、市ホームページをご覧ください。問・ 申=安心安全課 ?(64)0997中村 喜代美さん(48 )・実み夢ゆさん(9)山村留学利用者INTERVIEW自然に囲まれた場所で子どもを育てたくて、平成26年4月に娘と2人で移住してきました。空気がきれいで緑がいっぱい。地域行事の田植えやそば打ちなど、初めての貴重な体験ができました。猫を飼え、家庭菜園ができる一軒家が希望だったので、大家さんや地域の皆さんにとても感謝しています。空き家に関する相談や各種制度?空き家全般の相談について ■問=建築指導課 ?(64)0954?空き家に関する税制について ■問=税務課 ?(64)0885?雑草などの問題について ■問=環境衛生課 ?(64)0950危険・迷惑な空き家について?空き家の解体について→右の補助制度を参照活用できる空き家について?空き店舗を貸したい・借りたい→ P6、7?自然豊かな地域の空き家に住みたい→ P75 Kirishima City Public Relations, 2015.6, Vol.210, Japan