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概要

広報霧島2020年9月号

BOUSAI LABO防災ラボvol.3東日本大震災以降、「BOUSAI(防災)」という言葉は、世界の共通語になっています。100年に1度の災害が頻発する今、日頃から災害に備える方法をシリーズで紹介します。鹿児島県は、台風や集中豪雨による風水害、土砂災害の発生が多く、また火山災害にも備えておく必要があります。姶良市にある県防災研修センターでは、災害への備えなどを大型モニターや模型などを使って分かりやすく学べ、自由に見学ができます。各種災害に対する基本的な知識や理解を深めるための研修、訓練も行っています。今回は同センターの協力のもと、身近な物で作れる防災グッズ(かっぱ)作りに挑戦してもらいました。作るのに必要な物は、45㍑のごみ袋とはさみの2点だけ。最初は各自思い思いに作成。ごみ袋に切り込みを入れ、手と頭を出す部分を切り取ったかっぱ(写真①)が出来上がりました。手が自由に動くので、荷物が持ちやすいなどの利点はありますが、頭がぬれてしまいます。次に、職員の馬場ひとみさんに解説してもらいながら、頭のフード部分や両サイドを結ぶひもを作成(写真②)。体験した冨田さん親子は「テレビで災害を見るたびに、いつ自分たちの身に降りかかってくるか分からないと感じていた。身近な物で防災グッズが作れることにびっくり。日頃からの備えと知識が大切だと痛感しました」と話します。馬場さんは「災害時だけでなく、急な雨の時でもすぐに作れるので便利。家庭や職場でもぜひ一度作ってもらい、みんなで防災能力を高めてほしい」と呼び掛けます。身近な物で防災グッズを作ろう かっぱ作り近年、日本ではこれまで経験をしたことがないような災害が頻発しています。国は、避難情報がより直感的に伝わるよう避難勧告などの指針を出しています。行政が発令する災害情報を有効に活用し、早め早めの避難行動をとるようにしましょう。冨田 まゆみさん(47)国分在住篤あつ希き君(11)身近なもので簡単に作れました写真① 頭と腕がぬれてしまう 写真② 上半身が完全に隠れる親子で協力して作成防災かっぱの作り方① 袋のとじてある方を下にする。② ?のように中心まで切る。③ ?から10cm左側で?のように切る。? ? ④赤線部分を切り裂く。13 Kirishima City Public Relations, Japan 2020.9, Vol.326