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概要

広報霧島2020年9月号

ジオパークは地球の歴史を記録している遺産を大切に守り、教育や観光に結び付けながら、持続的な地域経済活動につなげることを目指しています。身の回りの何気ない風景や文化、生活習慣などの中にある地球の営みとのつながりに焦点を当てて、活用していくところにジオパークの面白さがあります。ジオパーク認定を受けた地域は他の認定地域と互いに協力し合いながら、そのブランド価値を高めていくことが求められます。現在、44カ国161地域がユネスコ世界ジオパークに認定されており、日本国内にも43地域の日本ジオパークがあります。そういった仲間たちとの連携もジオパークでは重要になります。霧島の大地と私たち大地は、地球の活動の中で長い時間をかけて築き上げられています。人々の暮らしもまた、長い歴史の中で受け継がれてきたものです。身近にある自然の中に、その歴史を知る上で貴重な地質や地形がたくさんあります。泉質豊富な温泉をはじめ、美しい景観や植生、神話など他の地域にはない魅力は、霧島山と深く関わっています。私たちに多くの恵みを与えてくれる霧島山。平成23年1月に起きた新燃岳の爆発的噴火は記憶に新しいと思います。火口から3㌔離れたところに直径約50㌢の噴石が確認され、噴火に伴う空震により市内約100カ所で窓ガラスが割れるなどの被害がありました。活火山の麓で私たちがこれからも生きていくには、火山をはじめとする地球の営みへの理解が欠かせません。ジオパークは地域の活動ジオパークでは、地域の一人一人が主役です。地球を愛し、地域に誇りを持つ人なら誰でも参加できます。本市に事務局がある霧島ジオパーク推進連絡協議会では、地域の見どころの発掘やガイドなどの人材育成、地球の遺産の啓発イベントなどを実施しています。皆さんもぜひこの活動に参加してみませんか。霧島ジオパークの歩み平成22年9月14日、5市1町(都城市、高原町、小林市、えびの市、霧島市、曽於市)で構成する霧島ジオパークが日本ジオパークに認定されました。その認定から今月で10年を迎えます。これまでの活動を振り返り、今後について考えます。Kirishima Geopark 10th anniversary広報きりしま 4