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概要

広報霧島2020年10月号

緊急時にすぐ作れるので安心ですBOUSAI LABO防災ラボvol.4東日本大震災以降、「BOUSAI(防災)」という言葉は、世界の共通語になっています。100年に1度の災害が頻発する今、日頃から災害に備える方法をシリーズで紹介します。災害が起こると断水や停電などにより、多くの水洗トイレが使えなくなります。人は普段の生活と異なる状況になると、緊張感などからトイレに行きたくなる回数が増えるのが特徴です。トイレが使いにくいと水分や食事を控えがちになり、脱水症状の危険性が高まり、エコノミークラス症候群や脳梗塞、心筋梗塞で命を落とすことになりかねません。今回は、災害時に役立つ段ボールトイレを作ってみました。作るのに必要な物は、強化段ボール、カッター、ごみ袋、新聞紙、凝固剤、ガムテープです。底面をガムテープで留めた段ボールにごみ袋を敷く。その中に細長くちぎった新聞紙を入れます。(写真①)凝固剤があれば捨てるときに便利です。写真①の段ボールが入る一回り大きい段ボールの上面に手のひらサイズの円を書き、カッターで切り抜きます。ここが便座になります。底面をガムテープで留め、写真①の段ボールを入れたら完成です。(写真②)体験した柴田さん親子は「段ボールで簡単に作ることができた。アイデア次第で防災グッズに生まれ変わる。子どもも大人もいい勉強になりました」と笑顔で話しました。県防災研修センターの馬場さんは「水や食料と同じくらいトイレの備えが大事であることを知ってほしい」と訴えます。身近な物で防災グッズを作ろう 段ボールトイレ近年、日本ではこれまで経験をしたことがないような災害が頻発しています。国は、避難情報がより直感的に伝わるよう避難勧告などの指針を出しています。行政が発令する災害情報を有効に活用し、早め早めの避難行動をとるようにしましょう。柴田 いづみさん(50) 国分在住大ひろ夢むくん(12)bousai labo & child rearing災害時の危機管理について説明を受ける作業に熱中する親子写真① ごみ袋を敷いた段ボール写真② 完成した段ボールトイレ広報きりしま 12