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概要

広報霧島2020年12月号

THE SCENE Vol.156霧島に生きる世界を目指して、報われるまで努力する坂元 龍りゅう晟せい君(14)趣味は、休みの日に友人とするサッカーとゲーム。両親と弟の4人暮らし。短距離走と中距離走を両立。中学校2年の秋に800㍍に専念することを選びます。「100㍍はスタートで失敗すると挽回できないけど、800㍍はその後の展開や駆け引きで挽回できるところが魅力」今年の春には、新型コロナの影響で学校が休校になり、部活も約1カ月間中止に。「練習や大会がないことは、それほどショックではなかった。部活がないからこそできることを」と考えた坂元君は、普段練習する機会の少ない長距離のジョキングを自宅周辺で始めます。その成果か、7月に行われた県選手権では県の中学記録を2秒、自己ベストを8秒更新する1分54秒74の記録をたたき出しました。そんな坂元君の座右の銘は、世界最高峰のサッカー選手であるリオネル・メッシの『努力すれば報われる。そうじゃないだろ、報われるまで努力するんだ』という言葉。昨年から毎晩30分のストレッチを欠かさず、食事の量を増やして体重の維持に努めます。最近は大好きなお菓子も断ち、ますますストイックに競技と向き合います。来年4月から県内の高校に進学予定の坂元君。「自分より速い人と走ることが楽しみ。壁にぶつかり課題を克服することで、自分が成長できる。3年後のかごしま国体までに、あと4秒記録を伸ばしたい」と力を込めます。将来の夢は「世界を相手に競技すること。陸上競技の第一線で活躍する桐生祥よし秀ひで選手や大迫傑すぐる選手のようにテレビの向こう側に行きたい」と目を輝かせます。その視線の先には、いつか立つ世界の舞台が映っています。15 Kirishima City Public Relations, Japan 2020.12, Vol.332