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概要

広報霧島2020年12月号

時代まで過ごした鹿児島へ帰郷しました。まず訪れたのが、現在こもれびの森となっているこの場所。「子どもの頃に、父と植林したことを今でも覚えています」と話す思い出の地で、長年抱いていた夢を実現しようと決意します。「教員をしているときに『子どもとどう接したらいいか分からない』という相談を保護者から受け、親子で江戸川の河川敷を散歩することを勧めました。自然の中で四季を感じるためです。子どもは親のことをしっかりと見ています。難しい顔ばかりせず、笑顔を見せることが大事だと思います。そのためには五感で感じながら自然体験をするのが一番。親も子も笑って活動できる場所をつくりたかった」と力を込めます。森づくり始動こうして始まった森づくり。数十年放置され「今の状態からは想像できないと思いますが、草木が生い茂ってジャングルのようでした」と二見さんは振り返ります。知人に頼んで雑木を切り倒し、草を刈り取り、杉の木を間伐。地元の企業に勤めている、高校・大学時代の同級生に協力してもらい、不要になった資材を譲り受け、小屋や遊具などを製作していきます。「こもれびの森をつくれたのは彼らの協力のおかげ。一人ではとても無理だった」と感謝します。二見さんは「せっかく行う活動なら、森林に関する基本的な知識を身に付け、森や川など自然の大切さを子どもたちに伝えたい」と考えます。かごしまみどりの基金が主催する講習などを受け、森林ボランティア団体「こもれびの森・竹山」を設立しました。少しずつこもれびの森が形になり五感で感じる自然の学校再興Uターン者びす?手作りブランコは子どもたちに大人気 ?のこぎりを使って器作り。上手に切れるようになると「もっと切りたい」とどんどん意欲的に ?廃材を使った特製ボートで川下り溝辺町にある竹山ダムの麓を流れる川のほとり。杉林の中に遊具やステージが整備された空間が広がっています。「こもれびの森」と名付けられたその場所をつくり始めたのが二見晴彦さん(67)です。学校では教えられないこと千葉の私立小学校で校長を務めていましたが平成27年に退職し、学生こもれびの森?場所=溝辺町有川 (竹山橋近く)問=こもれびの森【二見】  ?090(4374)0896※私有地ですので、事前に連絡をお願いします。?? ?広報きりしま 4