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概要

広報霧島2020年12月号

子どもたちが遊べる場所を」と竹山集落にツリーハウスの設置を計画していましたが、訳あって断念。こもれびの森のうわさを聞き、訪れてみると自分たちが思い描いていた景色が広がっていたのに感動しました。子どもの集まりで利用させてもらったり、森づくりを手伝ったりしているうちに「LOVe&BASiC」をこの場所でやりたいと思いました。手作りな感じと自然の中でという元々の趣旨にぴったり。安全対策など準備は大変でしたが、出演者や出展者から好評で、地域の方からも次を期待する声を掛けていただきました。地域の人たちとのつながりができることがうれしい。ここを訪れた人が、自分たちの地域でも「何かできないか」と思ってもらえたら言うことなしです。LOVe & BASiC主催者徳永 功一郎さん(39)利用者とつながるI N T E R V I E W大きな集いの会場に平成30年、こもれびの森に大きな変化が起こります。県内外から約千人が集まり、音楽や食、工作などを参加者が思い思いに楽しむ集い「LラブOVe& Bベ ーシックASiC ? アイトモトイ? 」をこもれびの森で行いたいとの相談が。「多くの人が集まる催しを開きたいという話は、大変興味深いものでしたが、安全対策や地域の方の理解、駐車場など多くの懸念がありました。しかし、主催者である若い方々の開催への熱い思いに触れ、出来るだけの協力をしよう」と二見さんは決断します。主催者の提案でステージとすべり台のついたやぐらが出来上がりました。「森全体を見渡すことができるやぐらとすべり台は子どもにも大人気。ステージは普段の活動で使うこともできるし、川を眺めるのにもちょうどいい」とご満悦。これまで利用する人たちによって作り上げられてきたこもれびの森。二見さんは「個人でも団体でも訪れた人たちがそれぞれ楽しんで、自然が奏でる音を聞きながらゆっくり時間を刻んでほしい。皆さんがこの森を身近なものに感じ、森づくりに参加してもらえたら」とわが子のような森の成長を見守ります。LOVe & BASiCの様子。演奏や飲食、さまざまな体験活動など大人も子どもも自然に囲まれた時間を満喫できる始めた頃、親交のある教え子が二見さんの元を訪れます。再会を喜び、自然を楽しむだけでなく、森づくりも手伝ってくれました。その話が広がり、ほかの教え子たちも次々と、時には家族で訪れるようになります。こもれびの森は地域でも口コミで広がり、子ども会や児童福祉施設などさまざまな団体が体験活動を行っています。継続的に利用したいという団体もあり、中には言われたことをするだけでなく「秘密基地を造りたい」「雨をしのいで作業できる小屋を造りたい」「小屋の壁に絵を描きたい」など、自分からやりたいことを提案する子どもも。「子どもたちの成長に引率の先生も驚いていました」と二見さんは満足気に話します。つながる、広がる人の思い地域に根差し、広く深い絆で結ばれた赤い糸二見 晴彦さん(67)溝辺町在住5 Kirishima City Public Relations, Japan 2020.12, Vol.332