ブックタイトル広報霧島2021年1月号
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広報霧島2021年1月号
近年の献血者数は、平成22年度の533万人をピークに、平成30年度は474万人と11%も減っています。冬は体調を崩す人が増えるため、献血協力がさらに少なくなる傾向にあります。通常、県内で献血された血液は県内で使われますが、鹿児島県では輸血に使う量が献血の量を上回っている状態です。昨年4月から9月までに、1500人分を超える血液を献血協力が多い地域からもらい、足りない分を補っています。しかし、新型コロナの影響によって全国で献血バスの行き先が見つからず、厳しい状況が続いています。不要不急ではない献血「コロナ禍でも、輸血を必要とする人の数は変わりません。血液製剤は人工的に作れず、長期間の保存も困難で、皆さんの継続的な協力が必要。献血バス内は換気と消毒を徹底しているので、安心して来てほしい」と訴えるのは県赤十字血液センター採血課の米山幸ゆき江えさん(51)です。血液製剤は事故や出産で起こる大量出血よりも、がんや白血病などの治療で多く使用されます。抗がん剤という強い薬の副作用によって、血を作る骨髄の働きが抑えられることがあり、定期的な輸血が必要となるからです。「日本人の2人に1人が、がんにかかるといわれています。自分に輸血は関係ないと思いがちですが、いつなんどき自分や家族に輸血が必要となるか分かりません」誰かのため、自分のため昨年9月からは献血の基準が変更(表)され、血圧の基準が緩和。より多くの人が献血できるようになりました。米山さんは「季節や体調で血液の状態は変わるもの。血圧が高いなどの理由で過去に献血を断られたことがある人も、ぜひ来てほしい。最近は、血圧を下げる薬を服用していても献血できる場合があるのでまずは相談を」と話し「献血では自分のコレステロール値など血液成分の結果も後日確認でき、自分の健康管理、病気に気付くきっかけにもなります」と力を込めます。「初めての方は緊張されると思いますが、献血するときは私たち看護師が趣味などの話をして緊張がほぐれるよう努めています。実際の採血にかかる時間は400㍉㍑で10~15分程度。多くの皆さんに来ていただきたいです」■献血の必要性について考えた今回の特集。霧島市は昨年度、県内19市の中で人口に対する献血者数の割合が一番高くなりました。新型コロナの影響下でもできるボランティアがあります。今まで献血したことのない人も、最近献血に行っていない人も献血バスを見つけたときには、献血という「命をつなぐボランティア」をしてみませんか。皆さんの勇気が誰かの命、自分の命を救うことにつながります。県赤十字血液センター 採血課米山 幸ゆき江えさん(51)あなたの勇気が命を救う献血で提供された血を元に作られる輸血用血液製剤。全国で1日3千人もの人が必要としています。表)変更後の献血可能な基準値?最高血圧 90mmHg以上180mmHg未満?最低血圧 50mmHg以上110mmHg未満?脈拍は40回/分以上100回/分以下?体温37.5℃未満今こそ、献血身近でできるボランティア最高血圧(mmHg)献血可能範囲最低血圧(mmHg)1809050 110広報きりしま 6