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概要

広報霧島2021年2月号

BOUSAI LABO防災ラボvol.8東日本大震災以降、「BOUSAI(防災)」という言葉は、世界の共通語になっています。100年に1度の災害が頻発する今、日頃から災害に備える方法をシリーズで紹介します。緊急時には安全な場所に移動することが重要。けが人や病人がいた場合、抱え上げることもできますが、担架があれば傷病者の負担も少なく安全に運ぶことができます。ただ、緊急時に担架があるとは限りません。そのようなとき、簡単に担架を作る方法を紹介します。準備するのは、毛布やシーツなど大きめの布(衣服も可)と耐久性のある物干しざおや突っ張り棒などの長い棒です。まず毛布を横長になるよう広げ、左から3分の1のところに棒を置いて毛布の左側を折り返します。折り返した辺の端に充分な余裕を取り、その上に棒をもう1本置いて、右側を折り返します。最後に、右側から折り返した毛布を左の棒にかけて、折り返せば完成です。毛布の代わりに衣服を利用して作ることもできます。上着のボタンやファスナーを外さず、袖を棒に通せば完成です。担架を持ち上げる時はゆっくり同時に立ち上がり、持ち上げる時の掛け声も重要です。参加した木場さん親子は「家にある洋服や突っ張り棒を使って、簡単にできた」と驚いていました。講師を務めた国分駐屯地の山口三等陸曹は「人を運ぶので、丈夫な布と棒を使ってほしい。重さが分散されるので、大人を搬送する際も楽ですよ」と話しました。親子でサバイバル③ 毛布と棒で簡易担架近年、日本ではこれまで経験をしたことがないような災害が頻発しています。国は、避難情報がより直感的に伝わるよう避難勧告などの指針を出しています。行政が発令する災害情報を有効に活用し、早め早めの避難行動をとるようにしましょう。自衛隊員から説明を聞く毛布と突っ張り棒で担架作り持ち上げる時はゆっくりと着ている衣服を使った担架作り大人が乗っても大丈夫木場さん親子(国分在住)広報きりしま 12bousai labo & child rearing