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概要

広報霧島2021年2月号

丑うし年に新しい?1月に完成した新しい牛舎 ?軽いけがの処置は自分たちで行う ??新牛舎に導入した搾乳ロボット。全自動で人手は掛からない ?既存設備での搾乳の様子。手作業で吸入器を取り付ける?????た。「初めのうちは取り組みに半信半疑だった従業員も、改善結果が数値に表れたことでより協力的に。ここまでの成果はそのおかげ」と感謝します。その取り組みがうれしい出来事につながります。全国の酪農家が集まり経営の成果発表や意見交換を行う、全国酪農青年女性酪農発表大会。昨年度の同大会で、自身の取り組みを発表した池田さんは、県勢として初めて最優秀賞を受賞しました。その結果に満足することなく、更なる収益改善のため飼養頭数を増やそうと計画していた池田さんに転機が訪れます。獣医を目指す学生の受け入れなどで交流があった鹿児島大学の教授から、ロボットやAIなどの先端技術を活用したスマート農業に挑戦してみないかと提案が。「単純に機械などを導入するだけでなく、若い人たちが農業に興味を持つように導くのもスマート農業の役割だという説明に共感しました」と導入を決意します。餌の供給や搾乳、温湿度管理、牛の状態確認などを自動で行う、国内有数の牛舎が1月に完成し、運用が始まりました。「これだけの施設ができたのは大学や行政、県酪をはじめとする関連団体の方々の支援のおかげです。台風や積雪など自然の脅威と同時に豊かな自然の恵みを感じることができるこの仕事。若い世代にその魅力を伝えていくため、これからも頑張ります」と力を込め、日本の酪農の明日を見つめます。15 Kirishima City Public Relations, Japan 2021.2, Vol.335